シュリーマド・バーガヴァタム 第378話
更新日 : 2025.7.15
カテゴリー : シュリーマド・バーガヴァタム
ヒランニャカシプは、怒りに燃える集会に出席し、激しく怒鳴りました。
「我が敵、取るに足らない神々は、その奉仕を通して、常に我々と彼らを平等に扱るシュリハリを喜ばせてきた。そのため、シュリハリは今や彼らと手を組んでいる。彼らはシュリハリを通して我が兄弟を殺したのだ。」
シュリハリ神は神々を喜ばせるために、本来の性質を捨てた。常に神の栄光を歌い上げる者たちを喜ばせたいあまり、その心はまるで子どものように不安定になった。本来の姿で現れることさえできなかった。代わりにイノシシの姿をとって我が兄弟を襲ったのだ。彼らがお世辞を言い、神を称えているからといって、神が彼らに肩入れするのは正しいことだろうか?実に取るに足らない、臆病なやつだ。
臆病で誤った行いをしたこの主の首を切り落とすことを誓う。その体から溢れ出る血を、亡き弟に供物(タルパナ)として捧げ、血を飲むことを好んだ彼を喜ばせる。そうして初めて私は安らぎを得る。木が切り倒されるとすべての枝が枯れるように、詐欺師であり犯罪者であるシュリハリが排除される時、主を唯一の避難所とみなす天界の住人たちは、主の不在下では生き残れない詐欺師たちによって崩壊するだろう。
私がシュリハリと戦い、排除する間、お前たち皆はブラフミンと戦士(クシャトリヤ)の庇護の下で繁栄している地上(ブーローカ)へと赴き、それを滅ぼすべきである。苦行(タパス)、自己研鑽、ヴェーダの学習、儀式、慈善活動に従事する者すべてを虐殺せよ。
Viṣṇur dvija-kriyā-mūlo yajño dharmamayaḥ pumān
Devarṣi-pitṛ-bhūtānāṁ dharmasya ca parāyaṇam
ブラフミンが執り行うヴェーダの儀式は、ヤグナの化身であるヴィシュヌの存在を支えるものです。正義の体現であるヴィシュヌは、デーヴァタ、祖先(ピトリ・デーヴァタ)、マハルシ、すべての生類、そして正義そのものにとっての至高の庇護者です!
「直ちに地上へ赴き、ヴェーダ学者たちがヴェーダに定められた宗教活動を熱心に行っている場所、そして牛が守られている場所をすべて完全に破壊せよ。それらの地域の木々をすべて切り倒せ」
とヒランニャカシプ王は雷鳴のように叫びました。悪魔たちは王の前にひれ伏し、敬意を表しました。
実際には、悪魔は他者を苦しめることに大きな喜びを感じています。悪魔の王が下したこの命令に興奮した彼らは、永遠に宗教的な目的のために時間を費やすブラフミンやその他の信奉者たちを拷問したいと願って、熱心に地上へと駆けつけました。
中には、戦士(クシャトリヤ)の血は美味だと聞いていたので、どうしてもその味を味わいたがる悪魔もいました。彼らは、大きな腹を持つブラフミンたちが豪華な食事を用意すると聞いていたので、彼らに襲いかかりたがったのです。人間を殺すだけでなく、これらの悪魔たちは地上のすべての木を切り倒し、それらを飲み込みました!悪魔の食欲は飽くことを知りません。王から与えられた十分な自由は彼らの熱意を高め、彼らは大喜びで地上の住民を拷問し始め、ためらうことなく切り倒し、飲み込みました。
牛を飼育していたすべての都市、町、そして村の住民は食い尽くされました。これらの悪魔たちは牛や羊さえも容赦しませんでした。庭園、公園、農地は原形を留めないほど破壊されました。
家屋、庵、そして休息所は破壊されました。宝石や貴石を産出する鉱山は完全に破壊されました。山村や森の住民も攻撃を受け、寺院や寺院の塔は破壊されました。
スワミジの解説:当時、地球は繁栄に輝いていました。ヴィシュヌが住まう地上の場所はブー・ヴァイクンタです。シヴァが住まう地上の場所はブー・カイラーサです。ブラフミンのヴェーダ学者がヴェーダの賛歌を唱える場所はブラフマー・ローカ(ブラフマーの住処)と呼ばれています。牛が養われ、守られる場所は、正義の神(ダルマ・ムールティ)の住処です。ヤグナとヤーガが行われる場所は、すべての神々(デーヴァタ)とそのエネルギー(シャクティ)の住処です。花や木々が守られた庭園には、神々が歩きます。栄光に満ちて湧き出る川は、地上の住人のあらゆる罪を洗い流し、人々を清めます。ガンジス川のように力強い川は、ヴァイクンタへの入り口のように見えます。しかし、悪魔たちはそのような清らかな場所をすべて攻撃し、破壊しました。地上は墓地と化し、混乱と混沌だけが残りました。
プルショッタマーヤ・ナマハ