言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第385話

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ゴーヴィンダーヤ・ナマハ

ヒランニャカシプは続けました。
「小さな男の子に変装したヤマは、スヤーグナ王の妻たちに言いました。『愚かな女たちよ!たとえあと100年泣き続けても、この男は生き返りません。あなたたちの寿命が尽きてしまいます。なぜ悲しんでいるのか? 神は守ることも罰することもしません。過去の果報の行いによって生じる運命に基づいて、生類は旅を続けるのです』」

以前、家の持ち主が家とは異なる存在を維持するように、真我もまた、肉体、感覚、そして家を取り囲むすべてのものとは異なる存在を維持することを論じました。

ヒランニャカシプは続けました。
「ヤマに変装した少年の言葉を聞いて、スヤーグナ王の妻たちは驚嘆しました。この世界の幻想的な性質と、そのはかなさが彼女たちに理解されたのです。こう言うと、少年は妻たちが見守る中、姿を消しました。その後、スヤーグナ王の親族たちは、スヤーグナ王がより高い境地に到達できるよう、必要な儀式を執り行いました。」

ですから、私の愛する母、義妹、そして他の親族の皆さん、どうかご自身と他の人々のために悲しまないでください。それは何の役にも立ちません」

スワミジの解説:ここから、ヒランニャカシプが持っていた知識の深さが明らかになります。彼は高次の界に戻ろうと苦闘していました。結局のところ、彼はジャヤ・ヴィジャヤ兄弟の一人であり、至高主と共に生きていました。彼らは主から遠く離れていたにもかかわらず、彼らの繋がりは依然としてありました。だからこそ、彼はそのような善なる本質を説明できたのです。物語が進むにつれて、彼が説明したこの哲学の背後にある理由が理解できるでしょう。彼が説明した無執着のレベルは驚くべきものです。おそらく、このため、彼にはプラフラーダと呼ばれる宝石が生まれたのでしょう。詩人プランダラダーサは、ナラシムハがヒランニャカシプの腹を裂いたのは、彼を殺すためではなく、プラフラーダのような宝石がまだ残っているかどうかを確認するためだったと述べています。

第386話へ続く

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