ジャイミニ・バーラタ 2日目
更新日 : 2025.7.24
カテゴリー : シュリー・バーラ・スワミジの言葉
2025年7月12日 プージャ・シュリー・ダッタ・ヴィジャーヤナンダ・ティールタ・スワミジによるジャイミニ・バラタムに関する講演の要約
昨日、私たちは、私たちに信仰心を植え付けるシュリー・クリシュナのリーラを描写したこの偉大な作品が、ジャイミニ・マハルシによってどのように書かれたかについて話し合いました。聖賢ヴィヤーサはユディシュティラに、この戦争は利己的なものではなく、ダルマを守り、人々のために行われたと説明しました。したがって、このダルマ・ユッダによって罪は犯されませんでした。
アシュヴァメーダ・ヤーガは誰にでもできるものではなく、王だけが行うことができます。これは、シュリー・スワミジが人々の幸福のために行ったヴルクシャ・シャーンティ・マハー・ヤグニャに似ています。聖賢ヴィヤーサはヤーガの規則を定め、こう言いました。
「この馬を1年間放つ際は、ユディシュティラ以外の戦士が馬に付き従わなければならない。馬が排泄物を残した場所、そのすべての場所でアンナダーナ(食べ物の寄付)を行わなければならない。もし誰かが馬を捕まえようとしたら、優しく説得して解放させなければならない。そして、その1年間、ユディシュティラとその妻はブラフマチャリア・ヴラタ(禁欲の誓戒)を実践しなければならない」と続けました。そのためには、心をニルヴィカーラに留め、揺るぎなく不動に保たなければなりません。
彼は言いました。
「どんな霊的な活動を始める前にも、静かに座り、注意深く呼吸をしなさい。そして、プラーナーヤーマ(呼吸法)を行う際には、神聖なものだけを思い描きなさい。心が穏やかになり、静まるにつれて、1年後にはアシュヴァメーダ・ヤーガを行う準備が整うでしょう。インドラ神もこのヤーガを行ったが、アシパトラ・ヴラタ(妻と共に禁欲を守る誓戒)は守らなかった。あなたもビーシュマのように、独身を守ることに揺るぎない信念を持たなければならない。」
私たちは皆、グルのダルシャナム(一瞥、謁見)を切望し、傷も罪もない方を拝むことで功徳を積むことができるように願っています。肉体を持たないマンマタ(愛欲の神)は、すべての人の心を落ち着かなくさせますが、カーマークシー・デーヴィを礼拝するとき、彼女は私たちの怒りと欲望を取り除いてくれます。ユディシュティラは馬に誰を同行させようかと悩み、こう問いました。(もしアルジュナを遣わしたら、誰が民の世話をするのだろうか?ビーマが遣わされたら、誰が軍隊の面倒を見るというのか?)
それから彼はシュリー・クリシュナを思い浮かべ、シュリー・クリシュナが傍にいなければ、一歩前に進んで、どうやったら一口の食べ物を食べられるのだろうか、ましてやアシュヴァメーダ・ヤーガを遂行できるだろうかと考えました。
キシュキンダー・カンダで、ヴァーナラ族たちがヨージャナを何度跳躍できるかを話し合っていたとき、ジャーンバヴァーンは誰を海の向こうに送るべきか迷っていました。彼は誰かが足りないことに気づきました。遠くの木の下で、アーンジャネーヤ・スワミ(ハヌマーン)が木に小石を投げつけて、「ラーム・ラーム」と唱えていました。ジャーンバヴァーンが近づくと、アーンジャネーヤは所詮は小さな猿だと反論しました。するとジャーンバヴァーンは、風の神の息子であるヴァーユ・プットラとしての自分の武勇を彼に思い起こさせました。するとアーンジャネーヤ・スワミは成長して、巨大な姿になりました。
アーンジャネーヤ・スワミと同様に、ビーマセーナもヴァーユ・プトラです。彼もまた、ヴェーダ・ヴィヤーサ・マハルシとユディシュティラが会話を交わしている間、少し離れたところに座っていました。私たちはビーマセーナの力、つまりシャクティしか知りませんが、ユクティについては知りません。象が踏んだ道が道となるように、ビーマセーナの知性やヨーガの才能は知りません。
ユディシュティラはビーマセーナに意見を求めました。ビーマは年齢が近いため、アルジュナよりもユディシュティラに対して大体自由な態度を取っていました。そこで彼は優しくユディシュティラを諭して言いました。
「クリシュナが私たちから遠く離れたことがあるというのか?私たちの心や呼吸の中にも彼は存在していないというのか?ジャガッドグルのように、彼はいつも私たちのすぐそばにいるのではないか?あなたは金庫にはお金がないと言うが、クリシュナが私たちのそばにいるなら、すべての富はひとりでにやって来て、私たちの足元に落ちてくるのではないか?兄よ!彼の名前を唱えるだけで貧困から解放されて、あらゆる困難が軽減されるのに十分だ。一つのカルマを別のカルマでどうやって消そうと思っているのか?そんなことがそもそも可能なのか?アシュヴァメーダ・ヤーガを行えば戦争の罪から逃れられるとどうして思うのか?いや!カルマを行いながら神とその名を思い出すことによってのみ、私たちは罪を償うことができるのだ。」
聖典には、マントラ・ジャパ(詠唱)を行って、神の御名を唱えることで、極貧から解放されるだけでなく、富に恵まれると記されています。ダクシャはヤグニャを執り行って、その間ずっとシヴァがそこにいないことを願っていたため、そのヤグニャには功徳がありませんでした。
「あなたはゴートラ・ヒンサ(一族を滅ぼす罪)を恐れているが、シュリー・クリシュナの命によってこの戦いを挑むのに、なぜ恐れるのか?兄よ、もしあなたがヤグニャを執り行わなくてもあなたの罪を取り除く力を持つ者がいるとしたら、その力はシュリー・クリシュナのみにある。だから彼に庇護を求めるのだ!」
sarvadharmān parityajya māmekam śaraṇam vraja
aham tvā sarvapāpebhyaḥ mokṣayiṣyāmi mā śucaḥ || 18.66 Bhagavad Gita
私たちはビーマを、強い人、食べ物を愛する人としてしか考えません。しかし、そのようなバクティ(神への信愛)を持つ人として考えることはあまりありません。バクティとは他人に見せびらかすものではなく、神への道を示してくれるものであることを常に覚えておいてください。ビーマセーナがそう言うと、ユディシュティラはその言葉を聞いて非常に喜びました。しかし、彼はヤーガを行うべきか、ナーマ・スマラナ(神の御名を思い続けること)を行うべきか、迷っていました。そこで彼は、聖賢ヴェーダ・ヴィヤーサに導きを求めました。
聖賢は言いました。
「ビーマよ、あなたの言ったことは全く真実です。しかし、患者一人ひとりの病状によって、投与すべき薬は異なります。ディヴィヤ・ナーマ・サンキールタナ(神の御名を歌うこと)は、今のユディシュティラには適した薬ではありません。彼は罪への恐怖(パーパビーティ)に悩まされているので、アシュヴァメーダ・ヤーガだけが唯一の頼みの綱です。パーンダヴァ兄弟は、容易に感覚を抑制して、富と財産を容易に見つけることができるでしょう。難しいのは馬を見つけることです。遠いバドラーヴァティ(現在のカルナータカ州)という地にヤヴァナーシュヴァという王が住んでいます。そのような馬がこの王が持っていて、愛情を込めて育てられ、守られてきました。この王は自分の馬を手放すつもりはありません。彼は非常に優れた戦士ですから。」
ユディシュティラは、ビーマに何かあった場合を考えて、彼を一人で行かせたくありませんでした。しかしビーマは、風のように一人で行って戻ってくると反論しました。彼はユディシュティラに、カーリヤ・シッディ(願望成就)を得るために絶えず「ヴァースデーヴァ・サルヴァム」を唱え続けると約束しました。私たちが神の御名を唱えながら何かの仕事に取り組むなら、その仕事は完璧に成し遂げられ、成功するでしょう。何に取り組んでも決して成功しないと感じる人は、自分が神のことを考えていないことに気づかなければなりません。神を忘れているからこそ、カーリヤ・シッディを得ることができず、本来得るべき功徳を得ることができないのです。タパス、ダーナム(寄付)、そして神のことを考えながら行うどんな仕事も、神によって山ほどの塊のように受け入れられます。バクティ(神への信愛)のない世界、国、あるいは体を想像してみてください。たとえ世俗的な享楽を享受していたとしても、そのような人生に何が欠けているかを知るのは、バクティを持つ者だけです。
ヴェーダ学者が住み、ヴェーダの詠唱が耳に入る街や町に住んでいるなら、それはとても幸運なことだということを覚えておいてください。たとえヴェーダのマントラを理解していなくても、マントラを耳にすれば、それは私たちを守ってくれる力を持っています。寺院がなく、シヴァ神が礼拝されていない街や町には決して住んではなりません。家族があなたの詠唱を嫌がる場合は、辛抱強く、必要であればイヤホンを使ってください。マウナ(沈黙)の姿勢を保ち、辛抱強く待っていれば、やがて家族の心も変わって、信仰を持つようになるでしょう。
ビーマはヤーガーシュヴァ~ヤーガに特化された馬を連れ戻すと誓いました。ユディシュティラが、誰が同行するか尋ねると、カルナの息子ルシャケートゥが前に出ました。ユディシュティラは言いました。
「あなたはまだ幼い子どもだ。私たちは、知らず知らずのうちに兄弟を殺してしまったことに、すでに深い悲しみに暮れている!」
ルシャケートゥは答えました。
「私は父の行いを一つ一つ注意深く分析しました。父がダルマを忌み嫌い、ドゥルヨーダナの奴隷として生きていたことを私は知っています。シュリー・クリシュナはカルナに自分がクンティ・マーターの息子であることを告げようとしましたが、カルナはそれを無視して、ドゥルヨーダナの側に立ったのです。ユディシュティラさま、あなたはカルナを戦争で殺すことで、彼がムクティ(解放)を得るのを助けました!そのことに、私は永遠にあなたに感謝しています!今日に至るまで、誰もが彼を戦場で死んだ偉大な戦士として語ります。ドラウパディー・マーターをサバー(集会)に引きずり込み、彼女とパーンダヴァ兄弟の衣服を脱がせるよう皆をそそのかしたのは、私の父であったことを私は知っています。そのような人物が許されるでしょうか?そのような悪行は許されないという教訓を世に教えるために、戦争は起こされなければならなかったのです。あなたがパーンダヴァ兄弟が、たった一片ほどの小さな土地を要求した時、針の穴のように困難な統治を強いられた貪欲で利己的なドゥルヨーダナは、たった5つの村さえ手放そうとしませんでした。父はあの邪悪で利己的なドゥルヨーダナと親しくなったのです!父にはサンスカーラ(心の傾向)が欠けていました。あなたは彼を殺して正しいことをしました。
ヴィラータ・パルヴァでは、カルナは全軍を率いてアルジュナを攻撃しました。民衆は皆、父が一人の人間を容赦なく攻撃することを選んだことを、なんと無慈悲だと語りました。幼いアビマンニュが多くの戦士に容赦なく攻撃されたとき、カルナは彼らを止めようとしたでしょうか?あなたは父を殺して正しいことをしました。どうか私を同行させてください。」
そこでビーマはルシャケートゥを連れて行くことに同意しました。ガトートカジャの息子メーガヴァルナも同行を希望しました。ビーマは言いました。
「お前の父親は、戦いをしなければならなかった夜、私のために命を捧げた。」
ヒディンバの血統に生まれたメーガヴァルナは言いました。
「私は悪魔として生まれましたが、あなたと血縁関係にあるため、清められました。どうかあなたに仕えさせてください。泥水が川の中で溶け合って川の水となるように、悪魔のような性質の私も、サットプルシャたちと共に変容しました!石がシュリー・ラーマの触れによってアハルヤに変身したように、私も今や清められました。私はあなたに永遠に恩義を感じています。どうかあなたに仕えて、この恩義を返させてください。」
私たちがハリ、アーディ、ヴィャーディに祈るとき、精神的および肉体的な苦しみは消滅し、すべての欲望が満たされます。夕方のサンディヤー・サマヤムでは、神を黙想することを心がけましょう。聖賢ヴェーダ・ヴィヤーサはアヌシュターナムへと出て、ビーマセーナも外に出ていました。ユディシュティラは独り座りながら、こう言いました。
「おお、シュリー・クリシュナ・パラマートマ!あなたはあらゆる恐怖と困難を取り除いてくださるお方です。今こそいらして、私を救って、守ってください!ゴーヴィンダ・ジャイ・ジャイ・ゴーパーラ・ジャイ!」
yehyehi krṣṇa govinda
dāmōdara dayārnava
「おお、クリシュナ!あなたの恩寵なしに、私はどうして成功できるというのでしょう?あなたは私のところに来られないのですか?あの日、ドラウパディーがあなたを呼んだ時、あなたは現れなかったのですか?なぜ今、私が呼んでも来られないのですか?私に何か落ち度があるのでしょうか?」
ちょうどその時、シュリー・クリシュナが戸口に現れ、ドゥヴァーラパーラ(衛兵)に、ユディシュティラにクリシュナが来たことを知らせるように命じました。
王にこう伝えなさい。もしあなたが望むなら、彼(クリシュナ)は中に入ります。そうでなければ、彼は出て行きます。」
衛兵はユディシュティラ王の身を案じ、この知らせをどう伝えたらよいか、不安で悩みました。知らせが伝わるとすぐに、ユディシュティラ、ドラウパディー・マーター、パーンダヴァ兄弟たち、そして他の皆がシュリー・クリシュナを迎えるために外へ駆け出しました。ユディシュティラがシュリー・クリシュナの御足に触れようと身をかがめると、クリシュナは年長者に足に触れられることを望まず、彼を抱きしめました。するとクリシュナは言いました。
「あなたはアシュヴァメーダ・ヤーガに挑戦しなければなりません。ですが、大食漢のビーマ以外に誰も見つけられなかったのですか?彼の腹が突き出ているのを見たのですか?ビーマがこの戦いに勝利できると思うのですか?ユディシュティラよ、一歩外に出て、この世にどれほどの偉大な戦士がいるかを見たことがあるのですか?なぜビーマを選んだのですか?」
ビーマセーナは、なぜクリシュナが夕暮れ時に現れて、このように自分を戒めたのかと心の中で不思議に思いました。しかし、クリシュナとビーマは、バガヴァーン(神)とバクタ(信奉者)という美しい関係を築いていました。クリシュナは続けました。
「ビーマの妃は悪魔(ヒディンビ)です。彼はそんな義父の財産で暮らしています。それだけでなく、いつも皆を叱り、率直に話します。あなたはビーマセーナ以外に誰かを見つけられなかったのですか?あなたの武器と兵器庫は皆時代遅れです。今や世界は最新鋭のミサイルを持っていることをご存知ですか?」
それからクリシュナはビーマを見つめて言いました。
「なぜあなたはこの要求を受け入れたのですか?あなたがヤヴァナーシュヴァに捕らえられたとき、兄のユディシュティラがあなたを助けに来なければならないとしたらどうしますか?」
ビーマセーナはアーンジャネーヤ・スワミのようにクリシュナの足元に座って、
「クリシュナよ!あなたは私を叱責するのではなく、ご自身を称賛したのです!」と言いました。
明日はビーマが何を言ったのか、そして彼の言葉の一つ一つがクリシュナへの信仰心に満ちていたことを見てみましょう。
