言葉と教え

ジャイミニ・バーラタ 13日目

2025年7月23日、プージャ・シュリー・ダッタ・ヴィジャヤーナンダ・ティールタ・スワミジによるジャイミニ・バーラタム講話の要約

ビーマの言葉は驚くべきものであり、滑稽でありながら、シュリー・クリシュナへのバクティ(信愛)に満ちていました。信奉者がどのようにして神とこのように話せるのかと疑問に思う人もいるかもしれません。これはまさに、マハトマや偉大な信奉者たちが母なる女神や神と対話する方法です。

シュリー・スワミジは、かつてダッタ・スワミの寺院があったマイソールに母なる女神の寺院を奉献した後、「私は愛する母をここに大切に守ってきた!」と仰いました。彼はマイソールでナヴァラートリを執り行いたいと願っていましたが、既にハイデラバードの信奉者たちにもナヴァラートリを執り行うと約束していました。スワミジがハイデラバードへ出発しようとしていた時、母なる女神にハーラティを捧げに行ったところ、私は彼が母なる女神に話しかけているのを耳にしました。彼は言いました。「おお、母よ、なぜ今年は私を遠ざけるのですか。私はここでナヴァラートリ・プージャーを捧げたかったのです。たとえ私がそこにいても、ただあなたのことを思いながらここにいるだけです。」

シュリー・スワミジはそう言うと、母の耳元に花を置きました。そして、彼がそう言うと、その花はまるで「あなたの言葉を聞きました」と言っているかのように落ちました。

ヤヴァナーシュヴァ王が王国の全員を率いてシュリー・クリシュナに会いに来たように、シュリー・クリシュナもまた、王国のすべての人々と共にインド西部のドワーラカから出発しました。彼らはヤーガのために東へ、そして北へガンジス川を目指して旅をしなければなりませんでした。町の境界に着くと、彼は辺りを見回し、人々がどのようにやって来るのか、どんな乗り物に乗っているのかを確認しました。

シュリー・クリシュナが高い場所に立って人々を見渡し、彼らの安否を尋ねていると、花輪を売っていた一人の女性が彼の方へ近づいてきました。彼女は一度も休んだことがなく、クリシュナ・パラマートマのダルシャナを受けたこともありませんでした。彼女は言いました。

「おお、クリシュナよ! 私は花を売って生計を立てています。私の様子を見ると、人々は深く同情してくれます。あなたは私の窮状を気にかけてくださらないのですか!私はスマナー(サンスクリット語で花を意味し、善い心も意味する)を売って生計を立てているのです。」

老婦人は、これから3~5日間、人々が皆旅をし、プージャーのために花が必要になることを悟り、花籠を持ってきました。彼女は金もうけを願って花輪を編んでいましたが、それをクリシュナに差し出し、「この花輪を受け取って、マウクティカム(サンスクリット語で真珠)をください」と言いました。当時、人々は物々交換で持っているものを必要なものと交換していました。当時は通貨は使われていませんでした。

ナーサーグレー・ナヴァマウクティカム(nāsāgre navamauktikam)― 外見上は、彼女はクリシュナが身につけていた真珠の鼻輪を求めているように見えましたが、実際には「いつもうろたえている私の心を解き放ち、私にムクティを与えてください」と言っているのです。ここで真珠の鼻輪には大きな象徴性があります。心を浄化するためにプラーナーヤーマを継続的に実践した後、瞑想の中で自分の鼻先を見つめる人は、必ずムクティを得るでしょう。

花売りの女は言いました。

「クリシュナよ! 私がグナ(サンスクリット語で紐の意味)に通したこのスマナサは、すっかり汚れてしまいました。これを受け取って、私にマウクティカムを与えてください!」

クリシュナは彼女の賢明な言葉に大変喜び、彼女が差し出した花輪を受け取りました。そして、その見返りに、得ることは難しい解放を授かりました。

すると、花売りに感化されて、もう一人の年配の女性が、白ゴマ油の壺を持ってクリシュナのもとへ行きました。彼女は乳鉢を使って白ゴマをかき混ぜ、コールドプレスオイル(テルグ語でガーヌガ・ヌーナ)を抽出しました。彼女は言いました。

「クリシュナよ!あなたと共にいるよう呼ばれたときから、私はこれまでこの油の壺を持って旅をしてきました。しかし、この道は平坦ではなく、壺は割れて粉々になり、油がそこら中にこぼれています。壺が完全に砕けてしまう前に、この油を受け取ってくださいませんか?」

ここで、割れた壺とは老いて病んだ体、こぼれた油とは九つの穴の1つから今にも漏れ出そうな命のことです。彼女は、この命が老いた体から漏れ出てしまう前に、クリシュナにこの命を受け取って融合させてくれるよう懇願しました。表面的には、彼女は自分の悩みを打ち明けながら、クリシュナに自分のことを引き受けてくれるよう頼んでいるようでした。彼女は牛を買う余裕がなかったため、油を得るために自ら薪の搾り機(サンスクリット語でヤントラは機械を意味する)を回す重荷を背負っていたことを語りました。

クリシュナはここでヤントラがインドリヤ・ニグラハム、つまり感覚を抑制しつつ常にパラマートマを瞑想することを指し示していると理解しました。一つの感覚器官が正常に機能しないとき、それを補うために他の感覚器官が非常に優位になります。そうなると、優位な感覚器官を抑制することは非常に困難になります。サンスクリット語でスネーハ(友情)は粘り強さを意味します。油のように粘りつくのは友人です。スネーハはまた、プレーマ(愛)も意味します。聖賢ナーラダは、バクティとは神への揺るぎない愛と献身に他ならないと言いました。こうして老婦人は、命が尽きる前に、クリシュナに自分のバクティを受け入れ、神と一つにして欲しいと願いました。これは、シュリー・クリシュナ・パラマートマがハスティナプラに向かって進んでいたときに起こった美しい出来事です。

कस्तूरीतिलकं ललाटपटले वक्षःस्थले कौस्तुभं ।
नासाग्रे नवमौक्तिकं करतले वेणुं करे कङ्कणं ॥
सर्वांगे हरिचंदनं सुललितं कण्ठे च मुक्तावलीं ।
गोपस्त्रीपरिवेष्टितो विजयते गोपालचूडामणिः ॥

kasturītilakam lalāṭapaṭalē vakṣassthalē kaustubham |
nāsāgre navamauktikam karatale vēṇum karē kaṅkaṇam ||
sarvāngē haricandanam sulalitam kaṇṭhē ca muktāvalīm |
gopastrī parivēṣṭitō vijayatē gopāla cūḍāmaṇiḥ || – Krishna Karṇāmrutam

こうして、一同がハスティナプラへと旅をしている間、クリシュナは彼らの傍らにいました。そしてビーマがクリシュナのもとに近づくと、他の皆は敬意を表して去りました。ビーマセーナは言いました。

「おお、クリシュナ!人々はあなたには8人の奥さんがいて、皆とても大切に思っていると聞きます。しかし、私はどうもそうではないような気がします。遠くから、あなたがこの老女に愛情を込めて話しかけるのを見ました。まるで最愛の王妃に話しかけているようでした。老いて衰弱した老女たちの頬を撫で、愛情を込めて話しかける姿さえ見ました。彼女たちは未婚で、あなたと結婚するのを待っていると聞いています。」

クリシュナはこの言葉を聞いて言いました。

「おお、ビーマ!どうしてそんなに嫉妬するのですか?なぜこれらの女性と結婚しないのですか?あなたはプルショッタマです!」

ビーマは抗議しました。

「お義兄さん!私をこれ以上世俗の束縛に巻き込まないでください!これらの束縛から解放されようとしているのです。歯が全部抜け落ちた老女と結婚して、一体どうするのです?結局のところ、この女性たちはあなただけを求めているのです!」

そこでビーマは老女たちに話しかけました。

「おお、お嬢様方!どうかクリシュナと共にいてください!クリシュナのサンニディにおいて、嫉妬、嫌悪、憎しみといった私たちの悪い性質はすべて消え去ります。ですから、どうかクリシュナのみと共にいてください!」

もし憎しみや嫉妬といった性質が、サッドグルやシュリー・クリシュナの前にいても消えないなら、私たちはバクティを育んでいないことになります。シュリー・クリシュナには多くの妻がいましたが、皆とても仲が良かったのです。通常、多妻の妻同士は互いに非常に敵意を抱きますが、熊の娘であるジャンバヴァティは、他の王妃たちから姉妹のように愛情深く扱われていました。するとビーマは老婦人に言いました。

「おお、アヴァよ!シュリー・クリシュナの傍を離れないでください!もし私と結婚しようとしたら、悪魔(ヒディンビ)である私の妻があなたを見ると飲み込んでしまうでしょう! 私と一緒にいることなど考えないでください。決してシュリー・クリシュナを放してはならなりません。彼は私たちにすべての祝福を与えてくださる御方なのだから!」

クリシュナは答えました。

「私たちがプーラーナヤーマを行って、水を飲むと、その空気と水が私たちを浄化してくれます。ああ、ビーマよ、あなたは風の神の子です!もし彼女たちがあなたにしがみつくなら、彼女たちは浄化されるでしょう!」

クリシュナは、ビーマセーナが間違ったことを言ったことを謝るまで、諦めませんでした。私たちは話すとき、一言でも発する前に、非常に注意深く、よく考えるべきです。さもなければ、罪を犯してしまうのです。

ある時、一羽の鷲が蛇を爪で運んでいました。鷲が空高く飛んでいると、はるか下にはアンナダーナム(食事の施し)を行っている王がいました。ちょうどその時、蛇が身をよじって逃げようとした瞬間、鷲は蛇を落としてしまいました。蛇は毒を吐き出し、その毒が下に盛られていた食べ物にかかりました。毒を盛られた食べ物を食べた者は皆、死んでしまいました。

チトラグプタが記録をまとめている時、彼はヤマ・ダルマラージャに、この罪は誰の責任になるのか尋ねました。鷲の責任でしょうか、蛇の責任でしょうか、それとも王の責任でしょうか?ヤマはチトラグプタに、自分がどうすべきか決めるまで記録を保留するように言いました。しばらくして、老婦人が道端に立っていました。通行人が王がどこで食事を出しているのか尋ねると、老婦人は「あっちへ行きなさい!王が与えてくれるものを食べれば、毒で死んでしまうでしょう!」と言いました。

ヤマはこの言葉を聞くと、すぐにすべての罪をあの女に負わせるよう命じました。なぜなら、彼女はあまりにも無思慮で無情な口調で言ったからです。こうして、この罪は実際には事件とは何の関係もない女の責任になってしまったのです。ですから、私たちは不必要な言葉を口にしないように注意しなければなりません。

人々がハスティナプラへ向かう旅の途中、王国で多くの女性の出産を助けてきた年老いた助産婦も同行していました。彼女はラクダに乗っていましたが、突然倒れ、痛みに泣き叫び始めました。「おお、クリシュナ!あなたはアチュタ、決して倒れることのない方です。あなたは誕生しない方です!このように倒れている私の窮状を見て、どうかお助けください」

ビーマがクリシュナと言い争っていると、老婆の嘆きを聞いて、クリシュナは言いました。

「ビーマ、あの可哀想な女性を助けてあげなさい!」

二人がまだ町外れにいると、ヴァスデーヴァが突然そこに現れました。老婆が倒れているのを見て、ヴァスデーヴァは奇妙な言葉を口にしました。日暮れに、ヴァスデーヴァが生まれたばかりのクリシュナを牢獄から連れ出そうとしていたとき、皆はぐっすり眠っていました。ただ、一頭のロバだけが大きな声で鳴き始めました。ロバの鳴き声で衛兵が目を覚まさないように、ヴァスデーヴァはロバの足を押さえて静かにするように頼まなければなりませんでした。

14日目へ続く

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