シュリーマド・バーガヴァタム 第405話
更新日 : 2025.8.14
カテゴリー : シュリーマド・バーガヴァタム
プラフラーダは続けました。
「マハトマたちは至高主を『解放という至福』と表現しています。あなたたちのハートの主であり、そこに住まわれる至高主を礼拝してください。
おお、悪魔の一族に属する子どもたちよ!空間のように、シュリハリはあらゆる生類のハートに浸透し、その吉祥をもたらします。生類のすぐ近くに住み、その幸福を願うシュリハリを礼拝することに、何か難しいことがあるでしょうか?
物質的な安楽を得ることに、何か利益があるでしょうか? 物質的な豊かさは永遠ではありません。妻、子ども、家、牛、馬、土地、象、穀倉、その他感覚的な楽しみの対象は、はかない存在です。そのような一時的なものは決して幸福をもたらすことはできません。同様に、ヤグナやその他の果報的な活動を通して得られる天界やその他の天界は、本質的に永続しないものです。さらに、さらに、これらの界に欠陥がないと断言するのは誤りです。ある次元が他の次元よりも快適さにおいて優れているように、そこには差異や不平等が存在します。
ですから、至高主を礼拝して、真我を理解することを目指すのだ。主はまったく欠点がありません。この世において、無知な生類は自分が全知であると思い込んでいます。
スワミジの解説:誰もが自尊心に満ちています。『私は24冊の本を書きました。たくさんのことを知っています。』『子どもたちはアメリカに定住しました。ここに大きなバンガローがあります。私はとてつもなく裕福です。』人々はしばしばこのように自慢します。
無知な人間は物質的な快適さを求めて、果報的な活動に永遠に従事しています。真実は、最終結果は常に否定的なものになるということです。言い換えれば、最終的には悲しみに陥るのです。人間は幸福を求めて行動しますが、最終的には悲しみに陥ります。
人間はいかなる欲望も捨て去ったとき、至福に満ちるでしょう。彼は徐々に安楽を好むようになり、その欲求を満たすためにヤグナ(儀式)やその他の功徳を積む活動に従事します。物質的な成功を得るためなら、欺瞞や嘘も厭いません。金銭的利益のためなら、ためらうことなく他人を拷問し、傷つけ、殺すことも厭いません。物質的な豊かさが幸福をもたらすと信じてはいますが、実際には結局は悲しみに暮れることになります。実際には、生涯をかけて手に入れようと奮闘するこの肉体は、いつかは滅び、虫けらの餌食となるのです。
人はこの肉体の維持のために奮闘します。容姿、安楽、健康、美しさ、長寿などを心配します。最終的に、この肉体は虫けらの餌食となります。それは避けられないことです。
もしこれが生類が経験する無常の状態であるならば、妻、子、財産、牛、象、馬、家、その他の物質、召使い、付き人などの無常について、これ以上何を語る必要があるでしょうか?それらはすべてはかない一時的なものです。一見大切なものに見えても、実際には障害となります。真実は、真我とは果てしない至福の海に他なりません。そのような至福に満ちた真我は、取るに足らない物質的な安楽など必要としません。
おお、悪魔の一族に属する子どもたちよ!よく考えてみてください。生類は、過去の果報的な行為の結果として、母親の胎内に入った瞬間から、人生の様々な時期に、それぞれ異なる苦しみを味わうのです。 が母親の胎内に入った瞬間から、問題は始まります。肉体を得ることが、あらゆる苦難の始まりです。
“karmāṇy ārabhate dehī dehenātmānuvartinā
karmabhis tanute deham ubhayaṁ tv avivekataḥ
過去の行為の結果として肉体を得た生類は、この肉体を使って果報的な行為を行います。現在の果報的な活動の結果として、彼は将来、別の肉体を得るのです」。
このように果報的な活動に囚われている生類はどうすれば良いのでしょうか?肉体と感覚を超えた至高の本質を理解し始めるべきです。そうして初めて、彼は幸福と悲しみという二元性から抜け出すことができるのです。果報的な儀式を続ける人々は、別の肉体を得るための準備をしているのです。彼らはこの困難の連鎖を好み、それを続けようとします!
「無知な人間は、自分の肉体と本来の真我を区別することができません。果報的な活動と生まれ変わりを肉体の中で拡大します。それゆえ、子どもたちよ、いかなる欲望も抱かずに、至高主シュリハリを礼拝するのです。彼はこの創造の主です。彼はあらゆる点で完全です。ダルマ、アルタ、カーマは、彼だけに庇護を求めなさい!
真我は、そこから創造されたこれらの基礎的な五大元素の中に自らを位置づけ、様々な体に存在する「束縛された魂」として知られるようになります。束縛された魂は、至高主シュリハリに他なりません。彼は生類の内なる目撃者として存在します」
ナーラーヤナーヤ・ナマハ
第406話へ続く