言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第462話(ハラハラの毒)

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ヴァーマデーヴァーヤ・ナマハ

三界を覆い尽くす恐ろしい毒から救ってもらうために神々は様々な方法でシヴァに懇願しました。

遠くに置かれた小さなランプの熱は、私たちの方へと伝わります。定期的に行われるホーマの熱は、より遠くまで伝わります。この場合、この恐ろしいカーラクータの毒から発せられる耐え難い熱は、瞬く間に万物を包み込んでいました。毒に加えて、燃え盛る毒の炎は、すべての生類の苦しみを強烈にしました。この毒の炎の通り道にあった木々や蔓は、完全に燃え尽きてしまいました。それほどまでに、この毒は強烈だったのです!実際、毒が遠く離れていたにもかかわらず、山々は割れ、決壊し、海の水は黒く変色していました。シヴァだけが彼らの唯一の癒しでした。

神々は続けて言いました。
「真我の至福に浸り、知識を広めるマハトマたちは、永遠にあなたの蓮華の御足を心に留め、瞑想を続けます。おお、主よ、あなたは永遠に瞑想されています。

それにもかかわらず、ある人々は、あなたが永遠に妻である母パールヴァティーと共にさまよい、楽しんでいると誤解しています。時には、あなたが火葬場を残酷にさまよっていると、誤って非難する人もいます。おお、主よ、あなたについてそのような悪口を言う愚か者たちは、あなたの超越的な本質を全く理解していません。」

シヴァはこの宇宙の創造主です。そのような創造主が、自らが創造した世界で、どうして享楽に傾倒できるでしょうか?そのような発言に論理性があるでしょうか?そのような主が、どうして妻と共に官能的な快楽を享受したいと願うでしょうか?このように語る者は無知な愚か者です。この主は、火葬場をさまよいながら、吉祥を授けます。神は不吉な存在に吉祥、平穏、平和を授け、生類がより高い次元へと到達することを確実にします。

「幻想のエネルギーは、あらゆる原因と結果(カーリヤ・カーラナ)を超えたままです。主よ、あなたはこの幻想のエネルギー(マーヤー)を超えています。ブラフマー神をはじめとする神々でさえ、時間と場所の制約を超えたあなたの本来の姿を理解できません。彼らがあなたの姿を認識していないのに、どうして正確に表現できるでしょうか?おお、シヴァ、あなたの真の本質を理解できない者は、あなたを満足に賛美することはできません。そのような者は、あなたを賛美するに値しないのです。」

ヴィシュヌ、シヴァ、サッドグルを称えるには、彼らの偉大さ、慈悲深さ、神秘的な力などについて、ある程度の理解が必要です。

「おお、主よ、あなたの本質を理解せず、あなたについて失礼な発言をする無知な者たちを、どうかお許しください。至高の主であるあなたは、永遠に瞑想に没頭しておられます。あなたはアルダ・ナーリーシュワラ(半分が男性で半分が女性)の姿です。あなたは男女両方の存在でありながら、どうして男女の区別が存在するのでしょうか? 無知な者たちに示すためだけに、あなたは半男半女の姿をとられたのです。」

シヴァはピターマハーです。彼はこの被造物を創造して、養う至高の父です。

Etat paraṁ prapaśyāmo na paraṁ te maheśvara
Mṛḍanāya hi lokasya vyaktis te ’vyakta-karmaṇaḥ

おお、マヘーシュワラよ!私たちは、あなたの目に見えるこの姿、つまり目に見え得るものしか知覚できません。それを超えたあなたの真の姿を理解することはできません。主よ、あなたの神聖な超越的な御業は計り知れません。この被造物を守るために、おお主よ、あなたは姿を現してくださいます。」

慈悲深いシヴァ神は、神々の窮状を見て深く心を痛めました。あらゆる生類の幸福を常に願うこの神は、最愛の妻パールヴァティーに語りかけ、こう言いました。

「おお、バヴァーニ!乳海を撹拌している時に、恐ろしいカーラクータの毒が生じた。乳を撹拌することで毒が生じるとは、驚くべきことではないか?この海は草木で満ちている。ヴィシュヌ神は山を背負い、ヴァースキは撹拌のロープだ。このような海から毒が生じるとは、不思議なことではないか?」

フリシーケーシャーヤ・ナマハ

第463話へ続く

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