真実は勝利する
更新日 : 2021.8.29
カテゴリー : スワミジの言葉
シュリー・クリシュナ・ジャンマーシュタミーが近づいています。今週の月曜日にあります。誰でもプージャに参加できます。クリシュナ・プージャの準備をしてください。
satyameva jayate nānṛtaṃ satyena panthā vitato devayānaḥ |
yenākramantyṛṣayo hyāptakāmāḥ yatra tat satyasya paramaṃ nidhānam ||
インド政府は、公式の記章として「サッティヤメーヴァ・ジャヤテー Satyameva Jayate~真実だけが勝利する」という福音が刻まれた三頭のライオンを採用しました。短期的には真実でないものが勝っているように見えても、必ず負けます。真実が最終的には勝利します。はじめに真実ではないものが勝って、正義が勝利していないように見えるとき、真実に立つ人たちにとっては非常に苦しく苛立たしいことです。彼らはグルや神を非難するところまで行きます。しかし彼らは最後に真実が確かに勝利することがわかります。歴史家は、インド政府の国章に関連するこのウパデーシャ(教え)は、ヴァーラーナシーの近くにあるサールナートのアショーカの塔から採用されたと指摘しています。記念碑は紀元前250年にアショーカ王によって建立されました。それ以来、「サッティヤメーヴァ・ジャヤテーSatyameva Jayate」ということわざは、インド人に福音と見なされてきました。
多くの人が知らない驚くべき事実は、アショーカの塔に関するサッティヤメーバ・ジャヤテーの声明が私たちの古代の経典に由来しているということです。ムンダコーパニシャッドの3番目のマンドカの最初のセクションにある6番目のマントラは、この見つかったマントラです。真実は常に勝利し、真実でないものは決して勝利しない。真実でないものは常に負けます。高潔な望みを果たす能力は、真実を固守することにしかありません。人間として生まれ、解放という究極の目標を達成するための唯一の手段は真実です。真実は、賢者と敬虔な魂にのみ見られるものであるということを知ってください。
satyamiti satyavacā rāthītarah
「真実は、解放の王国を獲得するための最も重要な手段である」とマハルシ・ラティータラのウパニシャッドの声明もこれを繰り返しています。
一般的な用語では、satyaṁとṛtaṃの2つの用語は同じものを示すために使用されますが、2つの小さな違いは、ヴェーダで示される永続性がṛtaṃであるのに対し、世俗的な真実はsatyaṃと呼ばれることです。今の金言(スークティ)はsatyaṁにだけ関連していて、経典に示されているṛtaṃには関連していません。真実を固守することによって、人は名声と評判を得ます。一時的に困難に直面するかもしれませんが、真実を固守することによって、時間と共に永続する名声と名誉を得ることができます。
過去の著名な偉人-クリタ・ユガのハリシュチャンドラ皇帝とナラ、トレータ・ユガのシュリー・ラーマ、そしてカリユガの多くの偉大な聖者、ヨーギー、シッダたちは、禁欲と苦行として真実の誓いをとりました。彼らは皆、個人の人生の中で多くの苦しみを味わいました。王国、さらには配偶者や子どもを含むすべてを失いましたが、真実を決して捨てませんでした。模範的な人生を送った彼らは今、三界すべてに崇拝されています。
多くの人は、残酷でも率直に話すことは素晴らしいと考えます。それは彼らの無実の愚かさを示すだけであり、真実の原則をほとんど守っていません。確かに聖典は私たちが真実のみを話すと定めていますが、誰も傷つけずに話すことも警告しています。聖典では真実は喜ばしく、有益で、甘美なものでなければならないと述べています。歴史上、ハリシュチャンドラ、ナラ、シュリー・ラーマなどの偉大な魂が厳しい言葉を発したという証拠はありません。実際、聖典は、彼らを心地よい話し方を備えていると称賛しています。真実を喜んで伝えるほど、その力は大きくなります。ムンダコーパニシャッドは、真理の誓いによって全ての願いが叶い、最終的に解放の王国に達すると言っています。
私たち全員がこの素晴らしい金言を心に留めて、理解し、従う必要があります。