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シュリーマド・バーガヴァタム 第103話

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プルショッタマーヤ・ナマハ

聖仙マイトレーヤは話を続けています。

「タットヴァ(創造の原理)の主宰神たちは、祈り続けました。

『主よ!知識の道を歩んで、ヨーガ実践者らは自分のマインドを完全に制御して、あなたの幻力を克服し、あなたに到達します。それでも、その手法は多大な努力を要します。このことから、あなたに愛を持って奉仕をする帰依者こそいち早く解脱を達成するものと思われます。

原初の主よ!様々な世界を創造する意図を持ち、あなたは私たちを創造しました。しかし、私たちの行為に違いをもたらす本性の三属性(トリグナ)の影響により、私たちは力を合わせることができず、全く任務が果たせません。要するに、私達はあなたの遊び心のある御業にもっとも一致した宇宙を創造し、それをあなたに捧げる能力がありません。

生まれることのない主よ!私たちは少しでも早くあなたに楽しさと贅沢さを捧げることを望みます。また、私たちも自らの位置についている間は、命を維持するだけの食料は提供されるべきです。同様に、他の生き物たちもまた、当然のごとく、あなたと私たちの両者に必要な献げ物をもたらし、その一方で、彼らもまた十分な食物で養われ、(生命力を)維持されるべき存在です。

これらすべてを満たすことのできる手法とはどのようなものですか?主よ、あなたは完全な姿であり、いかなる変容もないのです。あなたは一人ひとりの存在の中に住む自己です。あなたは永遠です。あなたは私たちの主です。あなたを超越する神はいません。あなたが誕生しないのと同様にあなたの幻力も生まれ変わりがありません。あなたはこの幻力に「マハト・タットヴァ」と呼ばれる種を吹き込みました。私たちのようなすべての存在が生まれるのは、このマハト・タットヴァによるものです。

主よ!私たちが為すべきことを教えてください。この宇宙を創造するのに必要な知識と行動の力(ジニャーナ・シャクティとクリヤ・シャクティ)を私たちに授けてください』」

これで、第三編第五章を終わります。

第三編第六章

創造のために粗大体に至高のエネルギーが注入され、活性化されること、および、主の普遍的姿についての説明をします。

我々は、ある種の創造の過程が開始できなかった結果として、マハトと他の創造の原理(エネルギー)が互いに結合できなかったことを議論しました。至高の主はこの状況を観察しました。

聖仙マイトレーヤは言いました。

Kāla-sañjñāṁ tadā devīṁ bibhrac-chaktim urukramaḥ
Trayoviṁśati tattvānāṁ gaṇaṁ yugapad āviśat

「その時、全能の至高の主は「永遠の時(カーラ)」と呼ばれる「彼」の神のエネルギー(デーヴィ)を受け入れました。同時に二十三の原則、すなわちマハト・タットヴァ、アハンカーラ(自意識の感覚)、五つの微細な要素、五つの粗大な要素、五つの行動の器官、そして五つの知覚器官とマインドに入りました。

彼は、それらの中に入ることで、内部で休止していた行動のエネルギー(クリヤ・シャクティ)を目覚めさせました。彼は各要素をそれ自体の内部で結合させました。このようにして、彼はすべての存在の中で行動を起こしました。存在を「実りのある結果」で報いるのが「行動」というものです。このようにして、至高の主は、生き物を「彼らの行動のために実を結ぶ/結果を得る」ことに専念できるように仕向けました。

至高の主の意志によって活性化された二十三の原則は、主の普遍的な姿(ヴィラート・ルーパ)を創造するために現れました。創造の原因であるこのエネルギーが、ほんのわずかだけ至高の主に入ったとき、それらは互いに結合しました。この結合によって引き起こされた乱気流のために、無生物と生物から構成される世界を保護するために普遍の姿が形成されました。

最高に輝く普遍的な姿(ヴィラート・プルシャ)は、彼のすべてのエネルギーと共に、千年間、宇宙の卵の中に留まりました。主の幻力は、知識のエネルギーと行動のエネルギーして現れました。知識と行動のエネルギーは、創造の背後にあるマハトおよび他のタットヴァ(原理)内で行動の姿であるヴィラート・プルシャとも呼ばれるヒラニヤガルバの内側に留まりました。

このエネルギーを媒介にして、彼は彼自身を一体の姿、三体の姿、そして十体の姿に分割していきました。このヒラニヤガルバは至高の主の最初の化身です。彼は存在すべての中にある「自己」です。この創造全体は、「彼」が内観しているということです。

ヴィラート・プルシャは、感覚(インドリヤ)という姿として全存在の内部、太陽系や他の惑星系の内部に留まりした。そして神々としての姿、五大元素(地、水など)の内部にとどまっています。彼は音の姿および他の特質として留まりました。このようにして、彼は自分自身を三つに分割しました。

この普遍的な形は、プラーナの十の変形体、すなわちプラーナ、アパーナ、ヴヤーナ、ウダーナ、およびサマーナの五つ、そして、ナーガ、クールマ、クリカラ、デーヴァデュッタ、ダナンジャヤの五つのウパ・プラーナにも備わっています。彼はまた一つの心の姿としても存在しています。

このようにして、遍く浸透したマハーヴィシュヌは、マハトの祈りや創造の主なエネルギーを満たしました。それらに無数の行動を実行する能力を授けるために、彼は知識(ジニャーナ・シャクティ)を通して、普遍的な姿を照らしました。多くの神々はすぐにこの普遍的な姿に入り、それは今や知識によって観照されています。

顔が普遍的な姿に浮かび上がってきました。世界の守護神であるアグニ(火)は、彼の一断片(アムシャ)であった発声器官(ヴァーク)と共に、その顔に入りました。話す力を通して、各人は自分自身を表現することができます。

あごが普遍的な姿に浮かび上がってきたとき、世界の指導者であるヴァルナは彼の一断片(アムシャ)である味覚(ラサネーンドリヤ)と共に、その口蓋に入りました。この味覚を通じて、各人は自分が食べるものすべてを味わうのです。

鼻孔が普遍的な姿に浮かび上がりました。アシュヴィニー神群は、嗅覚器官と共に、それらの中に入りました。この器官のおかげで、生き物がいろんなものの香りを嗅ぐことができます。

眼が普遍的な姿に浮かび上がりました。すぐに世界の守護神である太陽は、視覚器官と共にそれに入りました。この視覚器官おかげで、各存在は形と姿を認識することができます」

アドクシャジャーヤ・ナマハ

続く

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