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シュリーマド・バーガヴァタム 第115話

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ナーラーヤナ・ナマハ

ヴィドラの質問に答えて、聖仙マイトレーヤは答えました。

「クリタ時代、トレーター時代、ドヴァーパラ時代とカリ時代が、四つのユガ(時代)です。これらのユガの前後には、サンディヤとサンディヤ・アムシャという移行期(もしくは中間期)があります。ユガ開始前の移行期はサンディヤであり、ユガの終了後の移行期はサンディヤームシャです。言い換えれば、サンディヤとサンディヤームシャに挟まれた期間が、ユガです。

(クリタ、トレーター、ドヴァーパラ、およびカリの四つ一組みで、チャトゥル・ユガと呼ばれます。これが通常の繰り返しです)

四つのユガとその中間期を合わせた1周期は、12,000天体年です。その中でクリタ・ユガは、4,000天体年で構成され、トレーター・ユガは、3,000天体年、ドヴァーパラ・ユガは、2,000天体年、そしてカリ・ユガは、1,000天体年です。 1天体年は、360人類年です。

クリタ・ユガの前後の中間期、すなわちサンディヤとサンディヤームシャは800天体年です。トレーター・ユガでは600天体年、ドヴァーパラでは400天体年、カリ・ユガでは200天体年の中間期があります。ユガと移行期の合計は12,000天体(神)年です。

各ユガには、それぞれの特別な正義の法則があります(ユガ・ダルマ)。クリタ・ユガでは、ダルマは完全に支持されています。つまり、ダルマはその四本の脚すべてで立っています。不正義(アダルマ)は、次のユガへと移行するにつれ次第に強まります。それとは逆に、ダルマは各ユガへと移行にともなって弱まります。

マハル・ローカは、三つの存在の次元(トリ・ローカ)の上にある界層です。マハル・ローカから始まりブラフマ・ローカで終わる至高のローカにおける1日分の朝(昼間)の時間は、1,000のチャトゥル・ユガに相当します。言い換えれば、4ユガ×1,000(12,000神年×1,000)の1周期がブラフマーの一日です。彼の夜も同じ長さです。夜間には創造主ブラフマーは眠ります。

夜が終わると、ブラフマーは再び創造の仕事を始めます。ブラフマーの一夜は私たちにとって何千というユガにも匹敵します。なんという長い期間でしょう!しかし、彼にとってそれは私たちの夜と同じくらい平凡なものです。私たちが日中に仕事に行くのと同じように、ブラフマーは明るくなると彼の創造の作業を始めます。これが彼の義務です。

ブラフマーの一日の昼の間に、マヌ14人分の寿命と彼らの支配の期間が完了します。マヌはそれぞれ4ユガ、すなわち71のチャトゥル・ユガ(71×12,000神年)からなるおよそ71回分の周期を支配します。この期間はマンヴァンタラとして知られています。

マンヴァンタラの期間中、マヌ、彼の血統に属する王たち、マハリシ、天人、インドラ、そしてこれらの天人を統治する他のデーヴァタは、ガンダルヴァのような彼らの補佐と共に、彼らの任務を実行し、宇宙を統治するように同時に現れます。

これが主ブラフマーの創造の日課です。三つの世界はこの創造の一部です。この創造において、彼らの過去の徳の高い行動に基づき、生き物は、人間、動物、鳥あるいは先祖の子宮の中に宿ります。

Manvantareṣu bhagavān bibhrat sattvaṁ sva-mūrtibhiḥ
Manv-ādibhir idaṁ viśvam avaty udita-pauruṣaḥ

各マンヴァンタラの期間中、至高の主は善いことと純粋さの属性(サットヴァ・グナ)の助けを借りて彼の神の力(ポウルシャハ)を示しています。マヌのような化身を通して、彼は宇宙を支え、発展させます。

一日の終わりに、ブラフマーは彼の怠惰の属性(タマス・グナ)の助けを借りて創造に関連した活動を停止し、彼は眠ります。時間の影響で、その創造物は彼に吸収されます。彼の夜はプララヤ(破壊)の時期です。太陽と月さえも消えます。 三つの世界、すなわち、ブー、ブヴァハ、スヴァハは完全に彼に融合し、暗闇に包まれてしまいます。

そのような時、主のエネルギーは大蛇アーディシェーシャの顔から出される燃える炎の姿で現れます。これはサンカラシャナーグニとして知られています。この火は三つの世界を灰にします。この燃えるような炎に耐えられないため、マハル・ローカに住むブリグと他のマハリシたちは、いままさにジャナ・ローカを来訪しました。

猛烈な風が吹き始めます。これらの壊滅的な風の力のために、海の水は急速に水位を増して、巨大な津波を生み出します。一瞬で津波が三つの世界を飲み込みます。

海の真ん中で、主シュリハリは蛇の寝床の上で目を閉じています。彼はヨーガ・ニドラの状態にあるでしょう。

その頃、ジャナ・ローカの住民は賛歌を歌っているでしょう。この創造において、ブラフマーは最長の寿命を持っています!彼は彼の次元に必要な時間として百年の寿命を持っています。さまざまな時間域と計算に従って、昼と夜はお互いに継続して追従します。

Yad ardham āyuṣas tasya parārdham abhidhīyate
Pūrvaḥ parārdho ’pakrānto hy aparo ’dya pravartate

ブラフマーの寿命、すなわち百年は二つに分けられます。前半の五十年間はプールヴァ・パラールダとして知られており、後半の五十年間はドウィテーヤ・パラールダとして知られています。この百年間のブラフマーの期間の、プールヴァ・パラールダは完了しました。現在ドウィテーヤ・パラールダが進行中です。

プールヴァ・パラールダの初めに、ブラフマー・カルパとして知られているカルパ(期間)がありました。このカルパの初めに、音が人格化したブラフマー(シャブダ・ブラフマー)はヴェーダの姿で現れました。

パラールダの終わりに近づくカルパは、パードマ・カルパとして知られています。そのカルパでは、世界と呼ばれる蓮が主シュリ・ハリの臍から生まれました。

ドウィテーヤ・パラールダでは、最初のカルパはヴァラーハカルパとして知られています。これは、カルパでは、主シュリ・ハリがイノシシ(ヴァラーハ)として生まれ変わったからです。

シュリ・ハリはすべての原因の根源です。彼には始まりも終わりもありません。彼は普遍的な自己です。彼は真の本質です。この二つのパラールダからなるブラフマーの時代も、至高の主にとってほんの一瞬に過ぎません。まばたきする一瞬に過ぎません。

ケーシャヴァーヤ・ナマハ

続く

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