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シュリーマド・バーガヴァタム 第121話

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ゴーヴィンダーヤ・ナマハ

ヴァラーハ・スワミは、ヤグニャ(犠牲の儀式)の人格化(化身)として描写されています。私たちは彼の身体についての記述を続けます。

(ここで使用される様々な用語は、ヤグニャで使用される道具やその手順に関連しています)

ブラフマーと他の聖仙たちは祈り続けました。

「主よ!サトラ・ヤーギャはあなたの骨関節です。ソーマ・ラサを伴わないヤグニャも、ソーマ・ラサを伴うものも含めすべてのヤグニャはあなたの体から生じました。イシュティと呼ばれるヤグニャは、あなたの肉体をつなぎ合わせる筋肉です。

Namo namas te ’khila-mantra-devatā-
Dravyāya sarva-kratave kriyātmane
Vairāgya-bhaktyātma-jayānubhāvita-
Jñānāya vidyā-gurave namo namaḥ

全知識の修得者(ヴィディヤ・グル)よ!あなたへ敬意を払います!全マントラ、全デーヴァタ(神々)、ホーマのすべての供物、そしてすべての活動とヤグニャに関係するすべてのヴェーダの儀式を合わせたものが一体となり、あなたの肉体を形成します!執着(ヴァイラーギャ)、献身(バクティ)、完全な感覚制御などの実践の結果として生じる自己知識もあなたの姿です!私たちはあなたに従順を捧げます!

主ヴァラーハよ!あなたは、かみそりのごとく鋭い牙の上に、山々の聳える大地を載せています。このようにあなたが持ち上げる大地は、水から顔を出す象の牙に抱かれた蓮の葉のように輝いています。

今、あなたの体の牙の上にある大地は、その頂上に巨大な雲を抱える大きな山のように輝いています。

この大地は、すべての生類と非生類の住居です。彼女(大地)はあなたの妻です。私たちにとって、彼女は私たちの母親です。あなたは私たちの父です。元の位置にしっかりと大地を戻してしてください。そして、私たちはあなた方両者に尊敬の念を表明いたします。

ホーマ(ヤグニャ)の火を燃やすために使用される木材は、アラニと呼ばれます。犠牲の儀式に精通した人々がアラニの森で火を失わないように、あなたはこの大地で神の力を保持しました。言い換えれば、生類と非生類を維持する大地の能力は、純粋にあなたが体内に保持している力によって生じます。

あなたは海底に沈んだ大地を救い出しました。主よ!この並外れた偉業は、あなた以外の存在では成しえなかったでしょう!他の者はそのような可能性すら想像できません。しかし、主よ、あなたのこの並外れた偉業でさえ、決して驚くことではありません。なぜなら、あなたのすべての様相が、素晴らしく、驚くべきことだからです!つまるところ、あなたが、幻力を使って、この広大で素晴らしい、そして特別な宇宙を創造しています。

主よ、あなたは自身の姿をヴェーダの具体像として私たちに見せてくださいました。あなたが体を震わせたとき、あなたの首の毛に付着していた純粋な水が数滴、ジャナ、タパ、サティヤ、それぞれのローカ(次元)の住民に降り注ぎました。主よ、降ってきた水滴で、私たちは完全に浄化されました。

あなたの神聖な活動に終わりはありません。あなたの超越的な活動の終わりを見たいと願う者は愚かです。なぜなら根本原理の三つの特質(トリグナ)の順列と組み合わせにより、創造全体が出現したためです。それはあなたの幻力の遊戯に他なりません!ヴァラーハよ!そのような愚か者にも幸運を授けてください!」

このようにして、至高の知識に精通した最高の聖人らは、主ヴァラーハに祈りました。

そして至高の主は大地を海の上にしっかりと据え置きました。至高の主の化身でもある太陽の神の無数の光線に大地が晒されました。それらは、彼の軍の大部隊のようでした。

全創造物の神である主シュリハリは、いとも簡単に大地を元の位置に復元し、突然姿を消しました。彼はヴィシュヴァクシェーナです。

Ya evam etāṁ hari-medhaso hareḥ
Kathāṁ subhadrāṁ kathanīya-māyinaḥ
Śṛṇvīta bhaktyā śravayeta yośatīṁ
Janārdano ’syāśu hṛdi prasīdati

意味:主シュリハリに知性(ブッディ)を定めることにより、その人はすべての罪と苦しみから解放されます。主の神聖な物語には賞賛の価値があります。彼は全存在の中に住んでいます。この超越的な主の物語は常に吉兆です。非常に流麗な旋律です。シュリハリは、この話を聴いたり、周りに語ったりする人には否応なく満足なさるでしょう。

彼はすべての欲望の主です。彼が喜んでいるとき、得られないものは何もありません。それでもやはり、人は些細な世俗的な欲求を満たす必要性を止めるべきです。諦めが必要です。知性と呼ばれる洞窟内に住む彼は、実際に解脱という究極の見返りをもってして熱心な帰依者を祝福します。

たとえば、彼の無数の超越的な甘露の物語の一話でも、耳という管を通って強い関心を持って飲み干されたなら、そのことで世俗的な束縛と苦しみを完全に破壊することができます。

あぁ!この世界では、人生の四つの目的(プルシャルタ)の達成に含まれる真の本質を理解した人は、この神聖な物語を聴くことに飽きることがありません!その人は主の超越的な物語を聴くことに夢中になります。

これが知識のある人(ジニャーニ)の真の特徴です!

動物的な傾向のある人だけが、そういった神聖な物語から遠ざかっています。バーガヴァタムは、神の物語を聴かない人間は、人間の体を持っているにもかかわらず、中身は動物であるとはっきりと宣言しました。

これで、第三編第十三章を終わります。

第三編第十四章

本章では、ディティとカシュヤパの会話、そしてディティの妊娠について説明します。

聖仙シュカはパリクシット皇帝にこう語りました。

ヴァラーハ・スワミの話を聴いた後でさえも、神の物語を聴くことに永久的かつ誠実に献身していたヴィドゥラは満足しませんでした。彼は手のひらを合わせ、次のように聖仙マイトレーヤに祈りました。

「敬愛すべきマハーリシよ!至高の主ヤグニャ・ヴァラーハ・スワミが最初の悪魔ヒラニヤークシャを殺したとあなたは言いました。彼の牙で大地をなんなく持ち上げていた主と魔王との闘いの理由は何でしたか?その悪魔の正体は?なぜ彼は主を攻撃したのですか?これについて詳しく説明してください」

聖仙マイトレーヤは答えました。

Sādhu vīra tvayā pṛṣṭam avatāra-kathāṁ hareḥ
Yat tvaṁ pṛcchasi martyānāṁ mṛtyu-pāśa-viśātanīm

「ヴィドゥラよ!あなたはダルマ(正義)の化身です。私はあなたの質問を高く評価します。というのも主シュリハリの神の物語が、人間の死と呼ばれる輪縄を断ち切ったからです。言い換えれば、彼らは繰り返される生と死から存在を解放します。ドゥルヴァは子どもでしたが、マハリシ・ナーラダを通して主シュリハリの栄光を聴き、シュリハリのマントラを伝授されました。このマントラの力で彼は死を征服しました!彼はまた、主シュリハリの住居である北極星の位置を得ました。それが、この主の神の物語に含まれる栄光です。ヴィドゥラよ!あなたの質問にお答えします。聴きなさい」

ゴーヴィンダヤ・ナマハ

続く

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