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シュリーマド・バーガヴァタム 第179話

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サティは、父親に挨拶すると言いました、「この宇宙のあらゆる創造物の中には、真我というシヴァがいます。ですから、この宇宙には、シヴァよりも高位の存在はいません。彼は全生物の中に存在する真我(アートマ)ですから、ある人を侮辱しながら、別の人には好意を示すようなことはできません。真実の権化である彼には、この宇宙の創造物の中に敵はいません。あなた以外の誰が、そのような不条理な態度でシヴァに接することができるのでしょうか?

あなたは傲慢なのは、ブラフミンだからです。あなたのように価値のない、卑しい人たちが、他人のあらを探すのです。平凡な人たちは、他人の善い点も悪い点もあるがままに受け入れいます。しかしながら、高貴な聖者は、他人の悪い点は無視して、良い点を評価します。

最も至高なるマハートマは、他人の悪い点にはみじんも気が付きません。しかし、同時に彼らは、どんな些細なことであっても、他人の善き点に気が付いて、それを非常にすばらしいものとして評価するのです。あなたは、そのような至高なるマハートマに対して罪を犯しました。憎悪のために、あなたは罪を重ねていったのです。

この肉体は実際には死骸のように不活発ですが、これを真我と見なす邪悪な人は、常に嫉妬心でいっぱいです。このような人が、マハートマのあらを探したり、非難したりするのは、全く驚くべきことではありません。

こうしたマハートマの足の塵は邪悪な人たちの輝きを消し去って、滅ぼしてしまうということを覚えておいてください。さらに、至高なるマハートマを非難したがゆえに、邪悪な人たちは、そのうちに懲罰にあって苦しむことになるのです。

邪悪な人たちがマハートマを否定したからと言って、その評判が悪くなることはありません。それどころか、その名声は高くなるばかりなのです。

Yad dvy-akṣaraṁ nāma gireritaṁ nṛṇāṁ
Sakṛt prasaṅgād agham āśu hanti tat
Pavitra-kīrtiṁ tam alaṅghya-śāsanaṁ
Bhavān aho dveṣṭi śivaṁ śivetaraḥ

シヴァ(シ+ヴァ)という二音節の言葉は、ヴェーダの中で傑出しています。シヴァという言葉が一度でも何気なく発せられただけでも、その人をあらゆる罪から浄化してくれます!シヴァの栄光を口ずさめば、人は完全に浄化されるのです!この宇宙には、彼の命令に反することができる存在などいません。あなたは、そのような至高のシヴァをひどく嫌っています。なんと嘆かわしいことでしょうか!

おお父よ、あなたは罪を体現しています。あなたは不吉です。あなたは、この宇宙の父であり、その蓮華の御足は信奉者のあらゆる願いをかなえてくれるシヴァを嫌っているのです。シヴァの蓮華の御足には「解脱を求める高貴な魂の心」という蜂たちが群れをなしてやってきます。そのシヴァを嫌っているのです。

蜜を吸おうとして、蜂は蓮の花に止まります。同様に、高貴な存在の心は、至高なる至福(ブラフマーナンダ)という甘露を味わいたいと願って、主シヴァの蓮華の御足に群がってくるのです!彼らは、永遠に彼を瞑想しています!

あなたは、以前、シャンカラは、アシヴァ(不吉)だけれども、シヴァ(吉兆)という名前をつけていると非難しました。あなたは、彼は不吉であると宣言したのです。あなたは、ブラフマーやその他の神々は、あなたが知るべきだと主張するこの事実に対して無知であると思いますか?

シヴァは、火葬場にある灰を体に塗りつけてそこらを歩き回るけれども、彼は、頭蓋骨や人骨の首飾りを身につけているけれども、彼の髪は乱れていて、幽霊や悪霊と共にあるけれども、それでもブラフマーや神々は、彼の聖なる御足の塵をとって頭につけるのです。彼らは、そのプラサーダを受け取れば、祝福されていると思うのです。彼らは、あなたが知ったかぶっているこの真実に対して無知であると本当に思いますか?

シヴァは、ダルマの保護者です。彼はこの宇宙の主です。邪悪な人が、集会で彼を非難するならば、それを聞いている人は、その邪悪な人を罰するか、あるいは、耳を閉じて、集会から出ていくべきです。もしその力があるならば、シヴァを非難している罪人の舌をちょん切ってしまうべきです。これまでに話したことに従う代わりに、シヴァへの悪口を黙って聞いている人は、己の生命をあきらめるべきです。これがダルマです。

あなたは、シヴァの批判を習慣にしています。ですから、この肉体はもともとはあなたのものなので、私はこの体では生きることができません。長老たちは、食べるべきではなかった食べ物を間違って食べてしまった場合の治療法は、吐くことと言っています。あなたが与えたこの肉体を捨てることによって、私は己を浄化します。

Na veda-vādān anuvartate matiḥ sva eva loke ramato mahā-muneḥ
Yathā gatir deva-manuṣyayoḥ pṛthak sva eva dharme na paraṁ kṣipet sthitaḥ

真我の至福に完全に浸っているヨーギが、ヴェーダの規定に縛られることはありません。彼は、ヴェーダの規定を超越しています。人間と天使が同じ道を歩まないのと同様に、至高の叡智に確立された存在(ジニャーニ)の人生は、とことん行為(カルマ)に専念している人たちとは違っているのです。人は、この大いなる真実を理解すべきです。そして、己に明確に割り当てられた義務を固く守るべきなのです。

ナーラシンハーヤ・ナマハ

続く

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