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シュリーマド・バーガヴァタム 第193話

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ブラフミンたちは祈りました、「葬式等、先祖に捧げられた供犠も、あなたの顕現です。おお主よ、三つのヴェーダはあなたの肉体です。ヤグニャを始める意図でさえも、あなたの顕現です。以前、あなたはヴァーラーハの姿をして化身しました。騒々しい音を立て、そして、牙を使って、あなたは大地を地底から持ち上げました。象が池から蓮の花を楽しそうに引き抜くかのように、あなたはこの大仕事を完了しました。その当時、偉大な聖者方はあなたを崇拝して栄光を称えました。
 
おおヤグネーシュワラよ!私たちが求めるのは、あなたが私たちの心の中にしっかりと結び付いていることです。私たちが始めたヤグニャは破壊されてしまいました。私たちは、あなたが私たちに喜んでくださることを祈ります。おお主よ、あなたの御名を唱える者たちのために、ヤグニャの妨げとなるものは全て破壊されました。私たちは、あなたに敬意のお辞儀を捧げます。」

このように、儀式のホールに出席した者たちは皆、ヤグニャの権化である主シュリハリに祈りを捧げました。

その後、ダクシャは、純粋な内なる心をもって、ヴィーラバドラに破壊されたヤグニャを再開しました。

シュリハリは、全ての存在の内なる真我です。ですから、ヤグニャで様々な神々に供される供物を実際に食べて/受け取っているのは、主シュリハリなのです。主は御身の取り分の供物を喜んでいるかのようにダクシャを嬉々としてご覧になり、言いました、

“Ahaṁ brahmā ca śarvaś ca jagataḥ kāraṇaṁ param
Ātmeśvara upadraṣṭā svayan-dṛg aviśeṣaṇaḥ

私はこの宇宙の創造全体の原因であるけれども、その創造を超越しています。私は全ての創造の真我です。私は主です。自ら輝いています。そして、創造を鑑賞しています。ですから、この創造物の性質は、私には当てはまりません。私と、ブラフマーとシヴァには違いはありません。彼らは私と同じくらいに力強い存在です。私たち三者は一つであり、同じです。

Ātma-māyāṁ samāviśya so ’haṁ guṇamayīṁ dvija
Sṛjan rakṣan haran viśvaṁ dadhre saṁjñāṁ kriyocitām

おおダクシャよ!私はトリグナ(純質、激質、暗質)からなる幻想のエネルギーを保持していますが、それらは完全に私の支配下にあります。私はこのエネルギーを使って、宇宙を創造、維持、破壊しています。この三つの仕事をするために、私にはブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァという名前があるのです。

パラブラフマーの他には何もありません。これが永遠の真理です。パラブラフマーは非二元性です。そして、あらゆる生命体の内なる真我として存在しています。私は全生命体に内在しています。

しかし、愚か者は、ブラフマー、ヴィシュヌ、ルドラ、その他の生命体をそれぞれ異なる存在と見ています。彼らは、違うことが永遠の真理であると考えているのです。

人は、自分の頭、手、その他の肢体と自分は別の存在だと考えているのでしょうか?そんなことはありません。同様に、本当の信者は、他の生命体と私(主)を異なる存在とは考えません。

Trayāṇām eka-bhāvānāṁ yo na paśyati vai bhidām
Sarva-bhūtātmanāṁ Brahman sa śāntim adhigacchati

ブラフマー、ヴィシュヌ、ルドラの姿をした顕現とあらゆる生命体に内在する真我の形は一つであり、同じものです。違いは全くありません。この深遠な真理を理解する者は解放を獲得します!」シュリハリは、このようにダクシャに教えました。

プラジャーパティのリーダーであるダクシャは、主の命令に厳密に従い、ヤーギャを完了しました。彼は最高の献身の念を持って、主シュリハリを崇拝しました。そして、アンガ・ヤーギャ(副次的な儀式)とプラダーナ・ヤーギャ(主たる儀式)を行い、その他の神々を崇拝しました。

その後、ダクシャは意識を完全に集中させて、シヴァが分け前の供物を受け取るようにしました。そしてヤグニャを締めくくるための様々な儀式を精魂込めて執り行いました。司祭たちと一緒に最後の沐浴を行き、儀式を終了させました。

ダクシャは神に献身していたため、正義(ダルマ)の規則に精通していました。神々は皆、天界に帰還する途中、彼が正義の道(ダルマ・マールガ)に確立し続けるように祝福しました。

生命を放棄したサティデーヴィは、後にメーナカとヒマヴァンタの娘として転生したという話を私たちはすでに聞いています。破壊の時に至高の主に取り込まれていく幻想のエネルギーは、創造が始まる時には完全なエネルギーとして戻ってきます。そのエネルギーは、至高の主だけに庇護を求めています。同様に、母神パールヴァティは、前世で最愛の主シヴァと結婚しました。他に関心を持たない人々にとっては、シヴァが唯一の避難場所なのです。

神の偉大な信者であり、ブリハスパティの弟子であるウッダヴァから聞いた通りに、私はこうして主シヴァが破壊したダクシャのヤグニャの話を説明しました。」と、マイトレーヤ・マハルシはヴィドゥラに言いました。

彼は続けました、

“Idaṁ pavitraṁ param īśa-ceṣṭitaṁ yaśasya māyuṣya maghaugha-marṣaṇam
Yo nityadākarṇya naro ’nukīrtayed dhunoty aghaṁ kaurava bhakti-bhāvataḥ

おおヴィドゥラよ!主シヴァの話は、非常に純粋です。この話は長寿と名声を信者に授けてくれます。完全な信仰心をもってダクシャのヤグニャの話を毎日聞き、栄光をたたえる信者においては、罪が完全になくなっていくことでしょう。

第四巻、第七章はこれで終わりです。

ゴーヴィンダーヤ・ナマハ

続く

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