ブログ

さまざまなヨガとナーダヨガ

カテゴリー :

スワミジは、ナーダチキツァ(音楽セラピー)はヨガ的な過程だと述べています。それは単なる音楽の演奏やコンサートではありません。ナーダチキツァの複雑さを理解しているということは、ヨガとそのナーダとの関係についての知識の必要性を保証することになります。わたしたちは人間の身体の構成と形態、チャクラ(形而上のエネルギーセンター)、ナーディ(形而上のエネルギー経路)、神経系、内分泌腺などについて、またそれぞれの箇所への音(サンギータ)の影響について知る必要があります。

インド哲学ではさまざまな名前がついたヨガの伝統があります。それぞれの体系においてその道と実践は異なっていますが、すべての最終的なゴールと目的地は本質的に同じです。それはジーヴァートマン(個人の自己)と、パラマートマン(万能の自己、至高の自己)との融合です。ヨガの語はサンスクリット語の「Yuj」から来ています。それは結びつけること、あるいは繋げることを意味します。肉体をマインドに整列させ、マインドをアートマン(内なる自己)に整列させることを意味します。偉大なる聖者パタンジャリによると、すべての形態のヨガの最終目的は、無知と生死のサイクルの拘束からの自由と解放です。音楽がすべてのタイプのヨガにおいて目的地に達するための有益な補助剤となることは疑いようがなく、誇大な表現でもありません。古代のヒンドゥー聖典では、ヨガは六派哲学のひとつとして扱われています。

さまざまなヨガ – 太古より、異なった伝統でヨガが適用されています。わたしたちがよく耳にするのは、ラージャヨガ、アシュタンガヨガ、クンダリーニヨガ、ハタヨガ、カルマヨガ、バクティヨガ、ジニャーナヨガ、ヴァイラーギャヨガ、クリヤヨガなどです。それぞれの概要をみてみましょう。

ラージャヨガ – いかなる対象にも執着せずにマインドを統御し、マインドを強め、意識を内側へ引き込み、静寂(サマーディ)を得るのがラージャヨガです。

アシュタンガヨガ – パタンジャリはヨガの原則を伝えました。それは8つの構成要素からなります。ヤマ、ニヤマ、アーサナ、プラーナヤーマ、プラティヤーハラ、ダーラナ、ディヤーナ、サマーディです。これらの原則はクリヤヨガにおいてとても重要なアネックス(添付書類、別館)となっています。

クンダリーニヨガ – 集中によってクンダリーニを目覚めさせ、意識を内側に引き込むのがクンダリーニヨガです。クンダリーニはムーラーダーラチャクラの下に眠っているとぐろを巻いた蛇によって象徴化されています。この方法は、ナードーパーサナ(ナーダヨガの道)、すなわち音を通した霊的忘我と密接に結びついています。詳細は本章の後のページで述べます。

ハタヨガ – 世界中で実践されているもっとも有名な方法のひとつです。身体的、精神的な振る舞いを束縛することによって意識を内側に引き込むのがハタヨガです。

カルマヨガ – 成果に執着せずに高貴な行為をして、そのような行為を通して、思考を純粋にし、マインド(つまり知性、エゴを含んだ集合的感覚のなかにあるマインド)に勝利することがカルマヨガです。

バクティヨガ – 限りない神への愛とそれによってマインドを満たし、その結果として集中を達成し、最終的に神への没頭を得るのがバクティヨガです。それはKalau nāmasaṅkīrtanaṃ と言われていて、「カリユガの時代においては、神の栄光を歌うこと(nāmasaṅkīrtana)がもっとも容易な解放の方法である」という意味です。聖ティアガラジャもまた彼の作曲した曲のなかで同様のことを言っています。saṇgīta jñānamu bhakti vinā sanmārgamu kalade 。「どうして音楽への崇敬と知識なしに美徳のある生活を送れるだろうか?」という意味です。

クリヤヨガ – パタンジャリはおおまかにそれを、 tapasvādhyāyeśvara praṇidhānāni kriyā yogaḥと言っています。一般的な意味は、苦行、聖典によって自己を教育すること、至高の存在への絶対的で無条件の明け渡しがクリヤヨガの3つの柱であるという意味です。しかしクリヤヨガの語は、Kriyā とYogaの2つの語を伴っています。Kriyāは精神的行為あるいは態度で、Yogaは、アシュタンガヨガ(8層の道)を意味します。
 アシュタンガヨガでは、Purvaraṅgaṃ(前半部)で、ヤマ、ニヤマ、アーサナを含んでいて、Uttarāṅgaṃ(後半部)で、プラーナヤーマ、プラティヤーハラ、ダーラナ、ディヤーナ、サマーディを含んでいます。サマーディが最終のゴールです。ヤマとニヤマは、サーダカ(ヨガの実践者)の生活スタイルについてです。アーサナは肉体が強く成熟するのを助けます。ヨガの真の実践は、プラーナヤーマから始まります。
 プラーナヤーマはクリヤヨガの最初のステップです。プラーナヤーマのおおまかな意味は、吸気と呼気のプロセスを体系化することです(呼吸の意志的コントロール)。しかし内的な活力エネルギー(ライフフォース)の経路を開くことが真のプラーナヤーマです。活力エネルギーの経路を開き、呼吸の過程を能率的に利用するためには、一定の行為をする必要があります。そのような精神的行為はManasa(精神的)Kriyāsとして言及され、マインドと呼吸のテクニックを含むヨガが、クリヤヨガと呼ばれます。実際のところ、すべての創造物が存在するようになるのは、創造主の精神的行為の結果です。マインドの力がすべての創造物における至高の力です。クリヤヨガはアシュタンガヨガとクンダリーニヨガを伴うマインドエネルギーの賢明な分別あるコンビネーションを含みます。総じて、アシュタンガヨガとクンダリーニヨガがクリヤヨガの本質です。

ジニャーナヨガ – 一時的な世界によって生じた無知と錯覚を押しのけ、永遠の真実を知るのがジニャーナヨガです。これはバクティ(崇敬の念)とも関連しています。

ヴァイラーギャヨガ – 目に見えるものが真実で永遠であるという信念から離れ、すべてから自己を離し、生と死の束縛を超えた最終目的地を探すことがヴァイラーギャヨガです・

ナーダとヨガ – アシュタシッディ(8つの霊的達成)を得たヨギは音の振動を変換し、体系的方法で微細なチャクラ(エネルギーセンター)とナーディ(エネルギー経路)へ影響を与える能力をもち、異なった身体器官の機能を統御します。

出典『ラーガラーギニー・ナーダヨーガ』p333~

PAGE TOP