言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第38話

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永遠にパラマートマにとどまった知性は、好き嫌いや他の悪い傾向の罠に負けません。すべての瞬間においてパラマートマとしてとどまります。そのような状況では好き嫌いはどうやったらあり得るでしょうか?そのような存在は永遠の至福の形でとどまります。彼は他の人にこの至福をたっぷりとあびせます。彼自身が至福です。彼の中に悲しみがあり得るでしょうか?彼は騙されることなく幻惑の超えた状態に留まります。

無知な女性たちは、彼女たちの夫であるシュリ・クリシュナの偉大さに気づきませんでした。その家系に姿を現した至高の主を、単なる人間とみなす愚かな人たちのように、その妻たちはクリシュナが彼女たちのコントロール下にあり、独りのときは奉仕をしてくれる夫とみなしています。

この第一編の十一章は終わりになります。これから十二章に入ります。この節ではユディシュティラがパリクシットの誕生を祝うことが説明されています。
聖仙スータが、シュリ・クリシュナがドワーラカに戻ったことを話すと、聖仙ショウナカは次のように尋ねました。
「おお、偉大なる聖者よ!アシュワッターマンは非常に強力なブラフマーストラを解放し、ウッタラの子宮の胎児を殺しました。ですが主クリシュナは胎児を再び生き返らせ、命で満たしました。賢明で偉大なパリクシットはそのようにして誕生しました。彼は多くの称賛に値する行為を行いました。彼はどのように最期に直面したのでしょうか?彼は死後どのレベルに達したのでしょうか?このことを是非お話ください、おお偉大な聖者よ!このことを聴くことを熱望しております。聖仙シュカからイニシエーションを受けたパリクシットの話を聴くことを求めております。

聖仙スータは答えました。
「ユディシュティラの欲望はシュリ・クリシュナの聖なる御足に奉仕を捧げることを通して解消され、賢明に統治しました。彼は市民を自分の子どものように愛し、彼らの父のように統治しました。彼は自らの収益によってヤグニャを執り行い、それによってより高い段階へ達する資格を得ました。彼は有徳な女王と良い兄弟を持ち幸運でした。広大な帝国を持ち、ジャンブ・ドゥイーパ(地球)全体の統治者でした。その名声は天界にまで広がりました。心が主クリシュナに集中していたユディシュティラにとっては、天界の存在たちが熱望する贅沢でさえも喜びを与えることはできませんでした。空腹の人にとって食べ物だけが必要な満足感を与えます。その食べ物を除いて、彼に満足を与えられるものは何もありませんでした。

勇敢なパリクシットは彼の母の子宮の中で火のようなブラフマーストラが彼を殺そうと近づいているのを見ていまいした。その時彼は親指大の神聖な存在を見ました。その存在は純粋で、きらめく金の王冠をかぶっていました。彼は非常にハンサムでした。外見は色黒でゴールデンイエローの服を着ていました。彼は不変(ニルビカーラ)でした。四本の長い腕を持っていました。金のイヤリングをつけていました。その目は赤色でした。その神聖な存在は手で矛を回していました。太陽が雪を解かすように、この神聖な存在はブラフマーストラの激烈さを無力化しました。母親の子宮にいたパリクシットはこの神聖な存在を観察していて、何者なんだろうと案じました。

彼の形態はマインドと感覚の理解を超えていました。正義を遵守した存在でした。遍在する主シュリハリはその神聖な存在だったのです!
ブラフマーストラの力を喪失させると、この主はちょうど臨月となった胎児の視界から瞬時に消えてしまいました。何という不思議でしょう!このすべては赤ん坊がまだ母親の子宮の中にいるときに起きたのです。

人の過去生による潜在的傾向(サンスカーラ)がとても良い場合、両親のサンスカーラがとても良い場合、両親が主に対して深い信愛がある場合、母親の子宮の胎児は最高の段階に達します。彼は最高の段階に達するための優れた地位と人格を得るでしょう。すべての惑星が吉祥の位置にある吉祥の時に、このパンドゥ一族の後継者が生まれたのです」と聖賢マハリシは聖仙スータに言いました。

しかし主クリシュナの恩寵がなければ、この少年は生まれてこなかったでしょう。主の他にブラフマーストラを無効化する力を持つ人がいるでしょうか。主はその親指サイズの形態でダルシャンをし、胎児を祝福しました。
親指サイズの主の形態に隠されたその意味と本質の詳細は後で説明します。パリクシットは母の子宮にいるときでさえ、主の本当の形態を見れた幸運な存在でした。彼のように祝福された存在がいるかどうか私たちは知りません。彼が見たものは至高の主の本来の姿でした。他に彼の幸運についてなんと言えるでしょうか!結局は彼の両親は高潔な人たちでした。彼の祖父母の偉大さについてはどうでしょう?父方の親戚の善行についてはどうでしょう?彼のことを救ったパラマートマとの関係はどうだったのでしょうか?彼の一族について深く考えなさい。とてつもなく恐ろしいブラフマーストラに抵抗するだけの強さを胎児がどうやって得たのでしょう?

この新しく生まれた赤ん坊の放射を見て、皇帝パンドゥー自身が生まれ変わってきたのかと市民たちは不思議に思いました!
計り知れない幸せとともにユディシュティラは、プニャヴァチャナとジャータカルマのような浄化のための儀式をドゥミヤとクリパーチャリアのような高名なバラモンの手によってこの幼児のために執り行いました。
皇帝ユディシュティラは、施し物は息子の誕生の吉祥な場においてたくさん与えられなければならないという知識に非常に精通していたので、金や牛、土地、村、良い象、良い馬、たくさんの食用穀物を、学識のある学者や従者、ほかの受けるのに値する人たちに施しとして贈りました。

子どもの誕生において、人はその人の能力に応じて、慈善活動に参加しなければならないということは古来の伝統です。この実践は多くの世帯でいまだに守られています。希望とともに、新たに誕生した子どもは長命、健康、良い教育で祝福され、繁栄するでしょう。多くの人は彼らの年長者たちの祝福を求め、慈善行為に従事もします。

ユディシュティラはなんといっても正義の典型(ダルマ・ラージャ)でした。彼にとっては正義の慈善行為に従事しないということ自体が不可能でした。彼は小さな王ではなく、地球全体の皇帝でした!

続く

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