言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第192話

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世界の守護神たちは続けました、「おお主よ、感覚は目に見える世界だけを知覚し、あなたを見ることはできません。五大元素から出来ている可視の世界は全て、あなたの幻想の力から生み出され、あなたの中にだけ存在しています。しかし、あなたは、この世界から切り離されて存在しています。あなたは五大元素を超越しているけれども、五大元素からなる肉体をまとって輝いています。」

ここで理解しなければならないのは、五大元素は、実在の永遠なる神の真理を表現する媒体であるということです。別の言い方をすれば、五大元素が、神の深遠なエネルギーを表面化してくれるということです。

その後、出席していたすばらしい聖者(ヨーゲーシュワラ)全員が祈りました、「おお主よ、あなたがこの宇宙全体の実在です!覚りに達した聖者は、彼ら自身を含めこの宇宙の生命体は全て、あなたと一つであると考えています。この世界では、あなたにとって親愛な人は、こうした知性豊かな聖者の他にはいません!彼らは不屈の精神であなたに献身奉仕しています。おお主よ、どうか、私たちにあなたのお恵みを降り注いでください。

Jagad-udbhava-sthiti-layeṣu daivato
bahu-bhidyamāna-guṇayātma-māyayā
Racitātma-bheda-mataye sva-saṁsthayā
vinivartita-bhrama-guṇātmane namaḥ

この世界は、至高の主の幻想の力から誕生しました。そして、至高の主が維持し、守護しています。その後、至高の主の中に統合していきます。その人のプラーラブダ・カルマ(運命)に従って、主の幻想の力から生まれる純質・激質・暗質の三性質(トリグナ)が、それぞれの人にそれぞれの形で組み合わさって顕現します。このように、この世界に顕現する様々な違いの全てが、実は至高の主なのです。

至高の主は原初の御姿に留まりつつ、その幻想の力から生まれる純質・激質・暗質の三性質や、三性質の組み合わせに存在する違いを支えています。そのような至高の主に対して、私たちは敬意のお辞儀を捧げます。」

そして、ヴェーダの権化であるブラフマー神が祈りました、

Namas te śrita-sattvāya dharmādīnāṁ ca sūtaye
Nirguṇāya ca yat-kāṣṭhāṁ nāhaṁ vedāpare ’pi ca

「おお主よ、純質(サットヴァ・グナ)が優勢なあなたは、人生の四段階の目的(プルシャールタ)の成就を私たちに授けてくれます。しかし、生来、あなたには性質はありません。叡智の権化である私でさえも、あなたの真実の御姿を推測することはできません。同様に、おお主よ、この宇宙の創造物は全て、あなたの真実の本質を理解することはできません。」

火の神アグニが祈りました、「おお主よ、あなたの輝きがあるからこそ、私は明るく燃えることができます。私は、司祭たちの完全なる献身の精神と共に、ギーに浸された供物をヤグニャの火の中でそれぞれの神に運びます。主シュリハリは、五つのヤグニャ、すなわち、アグニホートラ、ダルシャ、プールナマーサ、チャトゥルマーシャ、ソーマヤーガという形で輝いています。私はこの至高の主シュリハリに敬意のお辞儀を捧げます。」

神々は祈りました、「この宇宙の前の宇宙期間の終わりに、つまり、完全な消滅の時、あなたは御身の中に吸収されて、その子宮の中に全創造を留め置かれました。消滅の海の中で、あなたは、アーディシェーシャという蛇の寝床で休まれます。おおアーディ・ナーラーヤナよ、悟りに達した存在は、自身の心の中で己の真我である御身を瞑想します。今日、あなたはその御姿を私たちに見せて、私たちを守護してくださいます。」

ガンダルヴァは祈りました、「おお至高の本質である権化よ!あなたは私たちの神です。マリーチ、プラジャーパティ、ルドラやインドラやブラフマーを筆頭とする神々は、あなたの化身です。このブラフマーンダ(宇宙卵)はあなたの遊戯場です。至高の主よ、私たちは、常にあなたに敬意のお辞儀を捧げます。」

ヴィドヤーダーラは祈りました、「この人間の体は、人生の四段階の目標を達成する道具です。それは称賛に値する行為の強さによって獲得されます。人間の体を獲得しても、邪悪な心の持ち主は、感覚的かつ物質的な欲望に負けて、肉体が誤った道を進んでいくことに甘んじてしまいます。
そのような愚か者は、幻想の力に完全に支配されて、己の肉体が実在の真我であると勘違いします。彼らは官能的な喜びという毒の罠に陥ってしまいます。真に崇敬の念を持つ者だけが、こうした喜びを放棄して、あなたの甘露滴る話に心を結び付けます。このようにして、彼は己の知性を覆っていた幻想のベールを切り裂くのです。」

ブラフミンたちは祈りました、「おお主よ、あなたはヤグニャの儀式です。あなたは、ヤグニャの開催中に差し出される材料です。あなたはこれらを捧げるプロセスです。あなたは火です、薪です、神です、マントラです、ソーマ・ラサです、ヤグニャの器です、純粋なバター(ギー)です、ギーを捧げるスプーンです、そして、生贄の動物です。おお主よ、あなたはヤグニャを執り行う司祭です、ヤグニャに参加する信者です、そして、ヤジャマナとその妻です。ありとあらゆるものがあなたなのです。」

ゴ—ヴィンダ—ヤ・ナマハ

続く

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