言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第312話

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マハルシ・シュカは続けて言われた。「パリクシットよ、金、宝石、その他の貴金属を盗んだり、ヴェーダの学者や他人からそれらを無理やり奪ったりする者は、死後サンダムシャと呼ばれる地獄に投げ込まれます。ヤマの従者たちは、巨大な燃える鉄の棒で彼を打ち、赤熱した鋭い鉄の鉗子でその人の皮膚を剥ぎ取るのです。

この世で姦淫や売春に耽る男女は、死後タプタスールミと呼ばれる地獄に落ちます。そこでヤマの従者たちは容赦なく彼らを鞭打ちます。従者たちは男に燃え盛る鉄でできた女の像を抱かせ、同様に女に、燃え盛る鉄でできた男の像を抱えさせます。

この世で禁じられた/罪深い行為を不法に楽しむ堕落した者は、間違いなくヴァジュラカンタ・シャーマリと呼ばれる地獄に落ちます。ヤマの従者たちは、金剛界の尖った棘がびっしりと生えたパンヤの木に登らせて棘が体を刺さります。従者たちはその人を無理やり引きずり下ろし、棘で体が引き裂かれます。

正義(義務)の道から外れたり、社会秩序を乱した支配者は、死後、地獄のヴァイタリニ川に落ちます。この川は、尿、便、膿、毛髪、血、爪、肉、骨、骨髄、脂肪でできてており、地獄の近くの溝のように流れています。この川に落ちた人は、肉食性の海獣によって絶えず噛み砕かれます。

甚大で無限の苦しみにも関わらず、地獄の過酷な罰を受けるためだけに与えられたこの体から逃れることはできません。他の動物が体を突き刺して、噛み砕いても、体は滅びません。このように体が食い尽くされるときに生じる、死に至りかねない激しい苦痛は、いつまでも続くのです。地獄の苦しみは耐え難いものです。これらの地獄では、肉体は拷問を受けても生命力が失われないように設計されているのです。

この説明のつかない拷問を受けている者たちは、絶えず過去の罪を思い出し、ひどく嘆きます。

邪悪な女と交わり、彼女たちを養い、外面的にも内面的にも清浄さを欠いたまま好き勝手に振る舞い、善行や規律を捨て、恥知らずにも獣のように振る舞う者たちは、死後プーヨーダと呼ばれる地獄に堕ちます。そこで彼らは膿、尿、糞便、その他の不浄な物質で満たされた海に落ち、これらの忌まわしいものを食べなければなりません。

この世において、ブラフミンやその他の高位カーストに属する者たちは、飼い犬やラバを連れて森へ行き、不必要に禁断の動物を狩るのですが、彼らは死後プラーナー・ローダと呼ばれる地獄に堕ちます。そこではヤマの従者たちが彼らを標的として捉え、鋭い矢を絶えず射られて常に責め苦に遭うのです。

この世において、偽りの威厳や華やかさ、見栄のためにヤグナやその他の儀式を行い、その過程で動物の供儀を捧げる者は、ヴィシャシャナと呼ばれる地獄に落ち、そこでヤマの従者たちによって無情にも責め苦に遭います。

村や商店などの建物を略奪する盗賊、他人の財産に火をつけたり、死後に毒を盛ったりする支配者、兵士、その他の王族の役人たちは、サーラメーヤダナと呼ばれる地獄に落ちます。そこには、ダイヤモンドのように鋭い歯を持つ獰猛な犬の姿で現れるヤマの従者たちが720人もいます。彼らは襲いかかって、噛み砕き続けます。

この世において、金銭取引で偽証する者、金銭の授受や施しに関して嘘をつく者は、アヴィーチと呼ばれる地獄に落ちます。そこでは、100ヨージャナ(800マイル)の高さの山の頂上から突き落とされます。地面が硬いため、水のないこの地獄はアヴィーチと呼ばれています。彼は何度もこの高さから投げ落とされます。落下によって体が粉々に砕け散っても、死ぬことはありません。ここで生きている間は、山から何度も投げ落とされるだけです。逃げ場はありません。

ヴェーダ学者、ブラフミン、戦士(クシャトリヤ)、商人(ヴァイシャ)、ソーマ・ヤーガを行った者、宗教儀式(ヴラタ)を行った者は、決して酒を飲んではなりません。彼らの配偶者も同様に酒を飲んではなりません。この戒律に従わずにこの世で酒を飲む者は、ヤマの従者によって地獄に引きずり込まれ、そこでヤマの従者は無理やり彼らの胸の上に立たせて、口の中に熱い溶けた鉄を注ぎ込みます。

この世で、苦行、知識、人格、カースト、人生の段階において自分より優れている者を敬わない哀れな者は、実際には生ける屍です。死後、彼は地獄に落ちます。クシャーラカルダマと呼ばれる、塩、唐辛子粉、泥で満たされた地獄に落とされます。ここに頭から投げ込まれ、不可解な苦しみを味わいます。

この世には、礼拝の名の下に、他人を苦しめ、肉を食べる男女がいます。彼らは礼拝の過程で他人を苦しめ、肉を食べます。そのような人々は死後、ラクショーガナ・ボージャナと呼ばれる地獄に落ちます。地上で苦しめた者たちが悪魔となって彼らの前に現れ、残虐な拷問を加えます。まるで屠殺者のように、これらの悪魔は鋭い剣で彼らを切り裂きます。彼らの肉を食い、血を吸い、人食い悪魔たちは楽しそうに踊ります。

ナーラシンハーヤ・ナマハ

第313話へ続く

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