言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第422話

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ヴィシュナヴェー・ナマハ

プラフラーダは続けました。

「主人の欲望を満たそうと仕える召使いは、真の召使いではありません!同様に、自分の物質的な目標を達成したいという欲望から、召使いの欲望を満たす主人も、真の主人ではありません!

おお主よ、私は召使いとして、あなたに何も求めませんでした。主人として、あなたも私に何の期待も抱いていません。それが私たちの関係です!私が無条件にあなたに溶け込みたいと願う一方で、主よ、あなたはこれらの恩恵で私を縛り付けています。召使いは王から報酬をもらっているからこそ、あらゆる義務を果たします。私たちが共有する主従関係には、そのような期待はかけられていないのではないでしょうか?


おおイーシュワラよ!あなたは恩寵を授ける者たちの中でも最も高位の者です。もしあなたが真に私を喜び、恩寵を与えたいと願っていただけるのであれば、どうか私の中にいかなる欲望も芽生えないようにしてください!これが私の望むものです。」

Indriyāṇi manaḥ prāṇa ātmā dharmo dhṛtir matiḥ
Hrīḥ śrīs tejaḥ smṛtiḥ satyaṁ yasya naśyanti janmanā


なぜなら、心に欲望が芽生えれば、感覚、生命力、心、体、正義(ダルマ)、勇気、知恵、謙虚さ、富、輝き、記憶、誠実さは完全に破壊されてしまうからです。おお、蓮華の眼を持つ主よ!人間は心から欲望を捨て去った時にのみ、あなたの御姿を得るのです。

Namo bhagavate tubhyaṁ puruṣāya mahātmane
Haraye ’dbhuta-siṁhāya brahmaṇe paramātmane

おお、至高主よ!あなたは完全性の体現であり、至高の真我です。至高主であるあなたは、生類に寄り添う真我です。おお、主シュリハリよ!あなたは、獅子人間の姿で見事に顕現されました。あなたお辞儀いたします。

主ナラシムハはこう答えました。

「プララーダよ、あなたは私に対して、いかなる期待も抱かない、純粋な無私のバクティを持っている。あなたの仲間の信奉者は、今世や来世に関する欲望を決して抱かない。それでも、この時(マンヴァンタラ)が終わるまでは、魔王たちが日常的に享受している物質的な贅沢と安楽を享受している。あなたが心から愛する私の神聖な超越的な物語を常に聞きなさい。

この創造物には、私以外に何も存在しない。私はすべての生類の内に真我として宿る者である。揺るぎないバクティをもって、すべてのヤグナの主である私に心を定めなさい。完全な全託の気持ちで、すべての義務を果たし、私を礼拝しなさい。こうしてあなたのプラーラブダ(運命)を果たしなさい。

世俗的な安楽を享受しなさい。敬虔で、功徳のある、正しい行いに携わり、罪を洗い流しなさい。そして、天界においても栄光を受けるであろう、純粋な名声を得なさい。時が経てば、あなたはこの肉体を法規して、私に達するだろう。

Ya etat kīrtayen mahyaṁ tvayā gītam idaṁ naraḥ
Tvāṁ ca māṁ ca smaran kāle karma-bandhāt pramucyate

あなたが私に捧げたこの賛歌を讃え、あなたと私の両方を想起する人は、やがてこれらの世俗的なカルマの束縛から解放されるだろう。」

プラフラーダは言いました。

「おお、至高の主よ!おお、スワミよ!あなたは、他者に恵みを降り注ぐ、すべての人々の主です。私の祈りはただ一つです。あなたの神聖なる超越的な輝きを知らずに、父は兄を殺したとしてあなたを不当に非難しました。彼の心はあなたへの悲しみ、怒り、憎しみで満たされていました。さらに、彼はあなたの信奉者である私に対しても罪を犯しました。おお、全能なる主よ!あなたはすべての生類の父です。あなたを非難し、冒涜することによって、父はあまりにも多くの罪を負い、決して高揚することはありません。おお、主よ、虐げられた者の救い主よ。どうか彼の罪をお赦しください。彼がすべての罪から贖われますように。彼が死に際に注がれた慈悲深い眼差しが、彼を完全に浄化したことを私は知っています。」           
これらの言葉を聞いて、主ナラシムハはこう言いました。

「おお、高貴なる魂よ!罪なき者よ!汝の先祖21代と共に、汝もまた清浄となった。これは疑いのない真実である。汝は父の家に生まれることで、その一族全体を浄化したのだ。

Yatra yatra ca mad-bhaktāḥ praśāntāḥ sama-darśinaḥ
Sādhavaḥ samudācārās te pūyante ’pi kīkaṭāḥ

高貴な信奉者は、穏やかな心を持ち、至高主があらゆるところに遍在するのを見る。彼らはあらゆる高貴な性質の宝庫である。彼らが住む場所、彼らが足を踏み入れる場所、それらはすべて、たとえ本来不浄であったとしても、浄化されるのだ。

おお、悪魔の王よ!我に絶対的に信奉して、いかなる欲望も抱かない我が信奉者たちは、いかなる生類にも決して害を及ぼさない。あらゆる手段を用いて暴力を捨てようと努める。汝の教えに忠実に従う者は皆、自然に我の信奉者となるであろう。我が信奉者の中で最良の汝は、他のすべての信奉者の模範となるであろう。彼らは汝に感銘を受けるであろう。

我が愛しき息子よ!我の肢体に触れただけで、汝の父は解放されたのだ。彼はすべての罪から清められ、あなたのような息子をもうけたおかげで、今や高次の惑星系に到達している」

スワミジの解説:聖プランダラダサは、その作詞の中でこう歌っています。「主はプラフラーダにこう言われる。

『お前の父に注いだ慈悲深い視線は、実はお前のような隠された宝物を探していたのだ。知っているか?』『主はヒラニャカシプを殺したのではない。彼の腹部に、プラフラーダのような宝石がまだ隠されていないかを探していたのだ。』」

「父が残したこの王国を治めよ。心を私だけに向けよ。常に、私を得るという目標に固く従いなさい。ヴェーダ学者の教えに背くことなく、あらゆる義務を果たすのだ」と主ナラムンハは言いました。

ヴァーマナーヤ・ナマハ

第423話へ続く

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