言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第517話(シーター誘拐のきっかけ)

第516話

プラデュムナーヤ・ナマハ

「彼は、妻シーターが優しく触れただけでも縮み込んでしまうほど、柔らかく繊細な足をしていました。そのように繊細で柔らかい足で、この主は数え切れないほどの森を歩きました。果てしなく森を歩き続け、疲れ果てた主は、兄のラクシュマナか、ヴァーナラの王スグリーヴァに休息を与えられました。

悪魔の王ラーヴァナは、魔女シュルパナカの鼻と耳を切り落としたため、ラーマを最愛の妻シーターから引き離しました。ラーマは激怒して、その怒りに海は震え上がりました。その後、ラーマは海に橋を架けました。山火事が森を焼き尽くすように、ラーマはラーヴァナの王国に入り、すべてを滅ぼしました。このようなラーマが、私たち皆を守護してくれますように!」

マハルシ・ヴィシュヴァーミトラがヤグナ(儀式)を執り行っていたとき、悪魔たちはそれを妨害することで大混乱を引き起こしました。ラクシュマナが見守る中、シュリーラーマは夜の闇にのみさまようマリチャ、スバーフ、その他の悪魔たちを戯れに殺しました。

シーターのスワヤンヴァラ(花嫁が花婿を選ぶ儀式)が宣言されると、世界中の勇敢な王子たちが皆、宮殿に集まりました。その時、300人の有力者たちが巨大なシヴァ神の弓を宮殿に運び込みました。子象がサトウキビの茎を踏み潰すように、シュリーラーマはその重い弓を戯れに持ち上げ、縄で縛り付けて真ん中から折ってしまいました。

シュリーハリ神の胸に宿る母なる女神ラクシュミーは、シーターとして地上に化身しました。若々しさ、善良な性格、美しさ、気質、振る舞いといった彼女の特質は、あらゆる点でシュリーラーマに匹敵していました。シュリーラーマは彼女と結婚し、アヨーディヤへと連れて行きました。戦いを挑んだブリグの子孫、パラシュラーマの傲慢さを打ち砕きました。

パラシュラーマもまたシュリーハリの化身であり、21回も世界中を旅してクシャトリヤ(戦士階級)を皆殺しにしました。

スワミジの解説:実際、二人が向かい合った時、鏡に映った自分の姿を見ているように感じました。結局のところ、二人は同じ主の化身だったのです。そうではないですか?しかし、時、場所、状況、そして化身の目的によって、二人の体格や容貌は違っていました。彼らの戦いは、二人が演じるドラマだったのです」

パラシュラーマは21周も地球を巡り、クシャトリヤを地上から完全に滅ぼしました。妻カイケーイーの支配に陥ったダシャラタ王は、彼女に与えられた約束という名の縄に縛られていました。物語のこの展開は、ダシャラタ王が女性に夢中になったことが原因です。彼はラーマを王国から追放せざるを得ませんでした。

ラーマは妻シーターと共に王国を去り、父の命に従って森へと旅立ちました。彼は絢爛豪華な王国、計り知れない富と贅沢品、最愛の母、親戚、友人たちを後にし、森へと旅立ちました。魔王ラーヴァナにはシュルパナカという妹がいました。

物語の各節目において、ラーマーヤナはまるでそこから始まっているかのようです。物語を場面ごとに読むにつれて、出来事が目の前に浮かび上がってきます。これがこの作品の美しさです。

彼女はラーマに求婚し、不純な結婚願望を抱いていました。シュリーラーマは彼女の鼻と耳を切り落として、彼女を醜い姿に変えました。彼女の兄弟であるカラ、ドゥーシャナ、トリシラサは、1万4千の魔族の兵士たちと共に森の中でシュリーラーマを襲撃しました。シュリーラーマは彼らを一人で皆殺しにしました!

弓を構えたシュリーラーマに、どんな存在も立ち向かうことはできません。それほどまでに彼の力は強大だったのです!森でのあらゆる苦難に耐え、ラーマは森をさまよい続けました。

妹のシュルパナカからシーターのことを聞いたラーヴァナは、情欲に駆られました。ラーヴァナを誘惑するため、シュルパナカはシーターの美しさを事細かに描写しました。そして、ラーマがシュルパナカを拒絶したのは、シーターの美しさに及ばないからだと主張しました。悪魔ラーヴァナは妹の不細工を悲しむどころか、シーターの美しさに夢中になり、彼女と結婚したいと思ったのです。

ラーマーヤ・ナマハ

第518話へ続く

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