言葉と教え

バガヴァット・ギーター 第1章 15~25節

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pāñchajanyaṁ hṛiṣhīkeśa devadattaṁ dhanañjayaḥ|
pauṇḍraṁ dadhmau mahāśhaṅkhaṁ bhīmakarmā vṛkodaraḥ||15||

anantavijayaṁ rājā kuntīputro yudhiṣhṭhiraḥ|
nakulaḥ sahadevaśca sughoṣhamaṇipuṣhpakau||16||


マハルシ・ヴィヤーサ(マハー・バーラタの作者)は、パーンダヴァ兄弟が持つ法螺貝の偉大さを説明しています。

15,16節
カウラヴァ兄弟が法螺貝を吹くのを聞いて、シュリークリシュナはすぐにパーンチャジャンヤという法螺貝を吹き、アルジュナはデーヴァダッタの法螺貝を吹きました。恐ろしい行いを為したビーマはパウンドラムの法螺貝を吹きました。ユディシュティラはアナンタヴィジャヤを吹きました。ナクラとサハデーヴァはスゴーシャとマニプシュパカを吹きました。

その時代の著名な戦士は皆、自分の法螺貝を持っていました。戦士はそれぞれ法螺貝に名前を付けていました。法螺貝の音は戦士の到着を示すものでした。ヴィヤーサはパーンダヴァ兄弟の法螺貝の名前だけを述べており、両陣営の他の戦士の名前は述べていません。

ここで、5人のパーンダヴァは5つの感覚器官を表しています。ユディシュティラは間違いなく王でしたが、パーンダヴァ兄弟の中で最も目立っていたのはアルジュナであり、彼の別名はダナンジャヤでした。ダナンジャヤとは、a) 多くの王を倒してその富を得た者、b) その富を欲しない者です。どちらの意味もアルジュナにぴったりでした。彼の法螺貝はデーヴァダッタでした。その名の通り、火の神から贈られたものでした。

アルジュナに次いで重要なのはビーマです。ビーマカルマとは凶暴な行為を意味します。ヴルコーダラは狼のような胃を意味します。貪欲に食べた後でも、狼の胃は痩せています。ビーマも同じでした実際は、デーヴァタの祝福により、彼は胃の中にヴルカという火を保持していたということでした。そのため、彼はヴルコーダラと呼ばれました。彼はどんな量の食物でも消化しました。パウンドラムは、人々が恐ろしい行為で有名な都市でした。そこで、恐ろしい行為をしたビーマは、自分の法螺貝をパウンドラムと名付けました。

ユディシュティラの法螺貝はアナンタヴィジャヤ、つまり終わりのない勝利を与えるものという意味です。ナクラの法螺貝はスゴーシャ、つまり美しい音を出すものです。サハデーヴァの法螺貝はマニプシュパカ、つまり宝石でできた花のようなものです。

「ジャナ」と「ブータ」という言葉は、インドリヤ(感覚)を指します。第17章で、トリマターチャーリヤは「ブータグラマ」という言葉を「感覚の集合」と解釈しています。したがって、パンチャジャナは5つのインドリヤを意味します。パンチャジャナの法螺貝はパンチャジャンヤでした。それはクリシュナの法螺貝でした。これを表現するために、ヴィヤーサは「フリシーケーシャ」という言葉を使用しています。

フリシーカは「感覚器官」を意味します。フリシーケーシャは「感覚の主」を意味します。これにより、彼はバガヴァッド・ギーターの教えがインドリヤ(感覚)とその主に関係していることを示しています。

ここでサンジャヤは、パーンダヴァ陣営の他の重要な王の名前と、彼らが吹いた法螺貝の影響について述べています。

kāśyaśhca parameṣvāsaḥ śikhaṇḍī ca mahārathaḥ|
dhṛṣhṭadyumno virāṭaśca sātyakiścāparājitaḥ||17||

drupado draupadeyāśca sarvaśaḥ pṛithivīpate|
soubhadraśhca mahābāhuḥ śaṅkhāndadhmuḥ pṛthakpṛthak||18||


ああ、ドゥルタラーシュトラ王!強力な弓を持つカーシーの王、マハーラタ・シカンディ、ドゥルシュタデュムナ、ヴィラータ、不敗のサーティヤキ、ドゥルパダ、ドラウパディの息子、そして最高の武勇を持つスバドラの息子アビマンニユは、さまざまな方向から法螺貝を吹きました。

カーシーの王:彼はビーシュマの敵であり、アンバの父方の親戚でした。
シカンディ:アンバはシカンディとして生まれ変わりました。
ドゥルシュタデュムナ:明るく照らす者という意味です。彼はパーンダヴァ軍の最高司令官でした。

sa ghoṣo dhārtarāṣṭrāṇāṁ hṛdayāni vyadārayat |
nabhaśca pṛthivīṁ caiva tumulo vyanunādayan||19||


パーンダヴァ軍の戦士が吹いた法螺貝の音が大地と空を覆って、騒々しい音があらゆるところに響き渡りました。これはあなた様(ドリタラーシュトラ王)の息子たちの心を打ち砕きました。

atha vyavasthitāndṛṣṭvā dhārtarāṣṭrān kapidhvajaḥ |
pravṛtte śastrasampāte dhanurudyamya pāṇḍavaḥ ||20||

hṛṣīkeśaṁ tadā vākyam idamāha mahīpate
|


ああ、ドゥリタラーシュトラ王よ! 両軍が攻撃の準備を整えたその瞬間、ハヌマーンが座っていた旗を掲げるアルジュナは弓を握り、敵陣にいるドゥルヨーダナと他の者たちを鋭く観察して、シュリークリシュナに言いました 。

『マハーバーラタ』の「ヴァナ・パルヴァ(森の章)」は、ビーマがサウガンディカの花を取りに行ったときにハヌマーンに会ったと伝えています。ビーマの要請により、ハヌマーンはアルジュナの旗に猿の紋章を入れました。そのためアルジュナはカピドワジャ(猿の旗)として知られるようになりました。このハヌマーンの力によってアルジュナの戦争での武勇と知性はさらに高められました。ハヌマーンはそこに座ってバガヴァッド・ギーターの全てを聞いていました。
アルジュナはウッタラパルグニーの星に生まれました。このナクシャトラは猿の顔をしています。この理由からも、アルジュナはカピドワジャでした。

arjuna uvāca
senayorubhayormadhye rathaṁ sthāpaya me’cyuta||21||

yāvadetānnirīkṣe’haṁ yoddhukāmānavasthitān |
kairmayā saha yoddhavyam asmin raṇasamudyame ||22||

yotsyamānānavekṣe’haṁ ya ete’tra samāgatāḥ |
dhārtarāṣṭrasyadurbuddhe yuddhe priyacikīrṣavaḥ ||23||

(アルジュナは言いました)

おお、アチュタ (落ちない者)よ! 私の戦車を両軍の間に停め、戦争のために集まった戦士たちを一目見させてください。私は誰と戦うのか知りたいのです。ドゥルヨーダナの邪悪な考え方を知りながらも、彼を喜ばせるために戦おうと集まった者たちを見たいのです。

アルジュナはクリシュナをアチュタと呼びました。彼は「あなたが戦車を操るという大したことのない仕事をしているとしても、それがあなたの荘厳さを損なうことはありません。私はあなたの栄光を知っています。あなたは至高の神にほかなりません」と暗に示しました。彼はクリシュナへの献身と尊敬を明らかにしました。

シュリークリシュナはアルジュナの心を読みました。サンジャヤはその後何が起こったかを明らかにします。

sañjaya uvāca
evamukto hṛṣīkeśaḥ guḍākeśena bhārata |
senayorubhayormadhye sthāpayitvā rathottamam ||24||


bhīṣmadroṇapramukhataḥ sarveṣāṁ ca mahīkṣitām |
uvāca pārtha paśyaitān samavetānkurūniti ||25||


おお、バラタ王朝に属するドゥルタラーシュトラ王よ! グダーケーシャ(アルジュナ)の要求を聞いたシュリークリシュナは戦車を操り、ビーシュマ、ドローナ、その他の重要な王たちが立っている場所に近い軍隊の間に配置しました。そして言いました。「パールタよ! カウラヴァ軍に集まったすべての人々を見よ」。

グダーケーシャとは「眠りを克服した者」を意味します。これはアルジュナの特別な性質でした。

626話へ続く

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