言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第12話

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Vāsudeva-parā vedā Vāsudeva-parā makhāḥ
Vāsudeva-parā yogā Vāsudeva-parāḥ kriyāḥ
Vāsudeva-paraṁ jñānaṁ Vāsudeva-paraṁ tapaḥ
Vāsudeva-paro dharmo Vāsudeva-parā gatiḥ

ヴェーダはヴァースデーヴァが達成すべき最終のゴールであると述べています。ヴァースデーヴァはヴェーダの全知識の精髄であり、彼がヴェーダの最終目標です。すべてのヤグニャ(犠牲的供儀)はヴァースデーヴァのためにのみ行われます。すべての行為は最終的に彼に捧げられ、全託されます。彼はすべてのヨーガの最終目的です。すべての行為は最終的に彼で終わります。知識(ジニャーナ)の達成を通してヴァースデーヴァのみが獲得されるでしょう。すべての苦行(タパス)と正義(ダルマ)の遵守はヴァースデーヴァのためにのみ行われます。天界の獲得を含めたすべての行為の果実は最終的にヴァースデーヴァへと溶け込むのです。

ここでヴァースデーヴァとは至高の神、パラーマトマのことです。パラマートマと融合したときにのみすべてが達成されます。これがこの詩句の意味が示していることです。この世界の創造に関連する微細な側面について話し合うことにしましょう。

創造のはじまりにおいて、トリグナをまったく超越しその上にありながらすべてに浸透しているパラマートマは、この全宇宙を創造するために三つの特質(トリグナ)から成り原因と結果のエネルギーをなす幻力(マーヤシャクティ)の助けを借りました。

その後、彼は幻力(マーヤシャクティ)の遊戯的な形態(ヴィラーサスワルーパ)である物質的宇宙に入りました。意識の力(チャイタニヤシャクティ)とともに、主は、すべてのものに光を当て、あたかもトリグナに覆われているかように顕現しながらも、すべての場所でその本来のありかたで輝いています。

本当は、主はいかなる特質、特性も生来的に持ちません(彼はニルグナです)。

焚き木のなかに覆われた火は多くの形態で現れます。たくさんの炎が燃えているかのように現れます。しかし本当はたった一つの火が燃えています。同様に、唯一で絶対的なパラマートマはすべての存在に浸透し、それはあたかもたくさんの違った存在があるかように見えているのです。

火のなかで、同じ光明が違った形をとって現れます。そのように至高の主は違った形をまといます。

すべてに内在しているのは彼です。彼はあの形のなかにいながら、同時にこの形のなかにもいます。すべてのものの中に存在し、それらすべてを通して輝いている唯一なる主がいます。しかしわたしたちにはたくさんのパラマートマが存在するようにみえます。すべての創造物に内在する光明がパラーマトマなのです!

地、水、火、風、空は微細な元素です。パラーマトマは微細な元素、感覚器官(インドリヤ)、マインドの形のトリグナの助けをかりてすべての生命に満ちた宇宙を創造し、その中に入り、あたかも音、味、形、匂い、触覚(シャブダ、ラサ、ルーパ、ガンダ、スパルシャ)をとおして感覚対象物の受容を経験するかのように現れます。彼は音の形を経験しています。彼は触覚の形を経験しています。彼は味の形を経験しています。彼は匂いの形を経験しています。

パラーマトマ、この世界の創造者は、天人、動物、鳥、人間などに遊戯的に転生し大いなる喜びを得て、純粋さと善(サットヴァグナ)を通して創造のさまざまな階層を維持し守護しています。

彼はさまざまな形に転生することを愛しています! 彼はそれぞれすべての中に転生します。主は異なった顕現に見えますが、これらすべての顕現の原因である一者です。彼は絶対的な一者ですが、違った現れ方をします。これは明白な真実です!

第一編の第二章をここで終えます。第一編の第三章へいきましょう。この章では主の二十四の転生が簡潔に語られます。ショウナカとその他の聖者たちに尋ねられた質問への答えで、聖仙スータが述べています。

宇宙を創造したいという願いとともにパラーマトマは、マハータットヴァ、アハムカーラ、パンチャタンマートラの原理をそのなかに持つプルシャの形をとりました。この形は十六の基礎的な原則、様相を持っています。すなわち、五つの感覚器官(ジュニャーネンドリヤ)、五つの行為器官(カルメンドリヤ)、内なるマインド(アンターカラナ)、五つの元素(地、水など)です。

ここでのアハムカーラの語は傲慢さのことではありません。全知がパラマートマの性格です。この文脈ではこの性格が言及されています。
シュリ・マハーヴィシュヌは水面でヨーガニドラサマーディで横たわっていますが、その「シュリ・マハーヴィシュヌのへそ」と呼ばれる湖から、すべてのプラジャーパティの頭目である四つの顔を持つブラフマーが生まれました。

この全宇宙はシュリ・マハーヴィシュヌの体の延長に他なりません。言い換えれば、ヴィシュワルーパ、ヴィラードルーパとして知られる神聖なる主の普遍的な形態は、この広大で広範な宇宙に他ならないのです!この宇宙の目に見える部分は、至高の主の身体の一部分に過ぎません!

無数の銀河や惑星が存在しています。それらはそれぞれ、彼の体の部分なのです。

オームナモーナーラーヤナ!

続く

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