ラリタ・サハスラナーマの名の意味871~880
更新日 : 2026.9.23
カテゴリー : ラリタ・サハスラナーマ
871. Bahirmukha sudurlabhā バヒルムカ スドゥルァバー
意味――「信」を伴わない外面的な礼拝だけでは、彼女に到達することは極めて困難です。
彼女は外的な礼拝によっては到達し得ない存在です。外的な礼拝は、内的な礼拝のための土台なのです。
872. Trayī トライー
意味:彼女は「三つのヴェーダ」の姿で現れます。
ヴェーダは「トライー(三つ)」として知られています。当初、ヴェーダはリグ・ヴェーダ、ヤジュル・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダの三つだけでした。その後、はるかに時代が下ってから、聖仙ヴェーダ・ヴィヤーサがそれらを四つの区分へと再分類しました。
873. Trivarga nilayā トリヴァルガ・ニラヤー
意味:彼女はダルマ(正義・正しい行為、法)、アルタ(富・実利)、カーマ(愛・欲望)という3つのヴァルガ(人生の目的の区分)そのものです。
人生における4つの目的のうち、4番目であるモークシャ(解放・自由)は、現世の生活における必須条件ではないため、ここでは除外されています。
Trayolokas trayodevas trayah paavaka trayam
Trinee jyotimshchi vargascha trayo dharmas tatha
Trayo gunah trayo sabdah trayoh doshah tatha ashramah.
Trayah kAlah tatha avasthah pitarah ahar nishAdayah.
意味:主要な存在の次元(ローカ、世界)は3つしかありません。それらはブー・ローカ(地上の世界)、ブヴァル・ローカ(中間の世界)、そしてスヴァル・ローカ(天上の世界)です。他のすべての次元はこれらに統合されます。地上(ブー)より下にあるすべての次元はブー・ローカに統合され、それより上にあるすべての次元はブヴァル・ローカに統合されます。そして、空間(アンタリークシャ)全体はスヴァル・ローカに統合されます。 同様に、主要な3神(トラヨー・デーヴァ)はブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァです。3つの供犠の火(トレーターグニ)があります。3種類の光(太陽、月、火)、3つのヴァルガ(ダルマ、アルタ、カーマ)、3つのグナ(性質:サットヴァ、ラジャス、タマス)、3つのドーシャ、3つのアーシュラマ(ブラフマチャリヤ、グリハスタ、ヴァーナプラスタ。サンニャーサは解脱に至るためのものであり、現世の生活の必須条件ではないため含まれません)、3つの時(トリカーラ:過去、現在、未来)、3つの意識状態(覚醒状態、夢の状態、深い眠りの状態)、祖先のための3つの次元(ヴァス、ルドラ、アーディティヤ)、そして3つのサンディヤー(祈りの時:朝、正午、夕方)があります。 このように、世界はこうした「3」のまとまりに基づいています。これら3つのそれぞれがさらに3つに細分化され、その組み合わせは(3×3=)9となります。そのため、この創造において「9」は完全な数と見なされています。これを強調するように、至高の母は「ナヴァ・ドゥルガー(9つの姿を持つドゥルガー)」として崇められ、9夜にわたる「ナヴァラートリ」の祭礼が執り行われ、「ナヴァーヴァラナ・プージャ」などの儀式も行われます。また、9は独立した数字の最後のものであり、これ以降の数はすべて、それまでの数字の組み合わせによって構成されています。
874. Trishtā トリシュター
意味:彼女は、存在の3つの状態(アヴァスタ)の中に宿っています。
875. Tripura Mālini トリプラ・マーリニ
女神トリプラ マーリーニは、シュリーチャクラのアンタルダシャラ・チャクラ (10 個の三角形の内側のグループ) の主宰神です。
876. Nirāmayā ニラーマヤー
意味:彼女自身がいかなる病にも苦しめられることはなく、また、彼女を崇める人々を病による苦しみから救い出します。
朝目覚めた直後と夜就寝する前には、誰もが必ず以下の祈りを唱えることとされています。 Sarve bhavantu sukhinah…(すべての人が幸せでありますように)
以下、翻訳者による詩句の続きの補注
Sarve santu nirāmayāḥ(すべての人が病気から解放され、健康でありますように)
Sarve bhadrāṇi paśyantu(すべての人が常に良いもの(吉兆)を目にすることができますように)
Mā kaścit duḥkha bhāgbhavet(誰一人として苦しみの中にありませんように)
877. Nirālambā ニラーラムバー
意味:彼女は全創造の支えであり、自らの存在を維持するために何ものにも依拠していません。
878. Swātmārāmā スワートマーラーマー
意味:彼女は完全に一人でいること(エーカーンタ)を楽しんでいます。
Swa-atma-arama(スワ・アートマ・アーラーマ):彼女は、自身の「アートマ」(真我)と共にいることを楽しんでいます。充足の境地に達したヨギは、自分自身と共にいることを楽みます。
879. Sudhāshrutih スダーシュルティヒ
意味:彼女は至福(神酒、スダ、アムリタ)の絶え間ない流れです。これは、終わりのない至福の状態を指します。
880. Samsāra-paṅka-nirmagna-samuddharaṇa-paṇḍitā サムサーラ・パンカ・ニルマグナ・サムッダラナ・パンディター
(これは一つの名前であるため、その間に空白や間を置くべきではありません。)
意味:彼女は、「サンサーラ(輪廻)」という泥沼に深く沈み込んだ人々を引き上げることに長け、精通しています。
サンサーラとは、束縛から生じる生と死の終わりのない循環であり、私たちのあらゆる執着を含んでいます。このサンサーラに絡め取られた者が、自らの努力だけでそこから抜け出すことは不可能です。聖なる母は、沈み込んだ存在を救い出し、高みへと引き上げる力を持っています。私たちの努力と祈りが、彼女の注意を私たちに向けさせるのです。
『サウンダルヤ・ラハリ』の第3節では、神聖なる母が次のように讃えられています。
Avidyānam-antas-timira-mihira-dvipanagari
Jadānam chaitanya stabaka makaranda srutijhari
Daridrānam chintamaniguannika janmajaladhau
Nimagnānam damstra muraripu-varāhasya bhavati.
意味:あなたは、恐ろしい闇(ティミラ)のような無知(アジュニャーナ)に沈む人々にとって、太陽の光のように現れます。あなたは、鈍い知性を持つ者(ジャダ)の心を豊かにし、自己の知識を受け入れるにふさわしい状態へと導きます。あなたは、貧困(ダリドラ)に沈む人々にとってのチンターマニ(願いを叶える宝珠)です。あなたはヴァラーヒー・デーヴィー(猪の顔を持つ女神)であり、その牙を使って、このサンサーラに深く沈み込んだ(ニマグナ)人々を引き上げるのです。
続く
●ラリタ・サハスラナーマの紹介
●アンガニャーサとカラニャーサ(身体への神の勧請)
●瞑想のための詩句
●パンチョ―パチャラ・プージャ(五つの捧げものの儀式)
●ムーラグランタ(基調詩節)1-111
●サハスラナーマ112-1000

