Swaravali Raga Sagara LIVE IN MALAYSIA

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Swaravali Raga Sagara LIVE IN MALAYSIA

Sri Ganapati Sachchidananda Swamiji  
Plenary Hall Kuala-Lumpur Convention Centre 7th March 2010

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  • 1. KESARI NANDARA
  • 2. SWARAVALI RAGA SAGARA
  • 3. TENDER TOUCH

 LIVEアルバム「Swaravali/Raga Sagara」は、2010年に、スリスワミジとレギュラー・サポート楽団によって行われた、マレーシアのクワラ・ルンプールでのライブ録音盤です。
 今回の来日初演奏会に向けて、招聘委員会がサイトで紹介しているスリスワミジのアルバムの中では、じっくり三曲を一枚のCDで聴くという点が、ライブ盤の臨場感に加えて特筆すべき点でしょう。 密度の濃い療法音楽を提供してくれる一枚です。

 サポートメンバーには、いわゆるビッグネームは加わってはいないようですが、息の合ったレギュラーメンバーであることは聴けば直ぐ分かります。
 クリシュナ神のお気に入り楽器として知られる「竹の横笛」は、南インド古典音楽の「Kural(クーラル/短めでやや高い「コロコロ」とした音)」と持ち替えで、北インド古典音楽の「Bansri(バンスリ/低めで柔らかいかすれた音)」も使われており、スリスワミジのシンセ音のきらびやかさと対照的に深淵な響きを聴かせてくれます。
 太鼓は、南インド古典音楽の両面太鼓「Mridangam(ムリダンガム)」に加え、北インド古典音楽の二個一組の「Tabla-Bayana(タブラ・バヤン)」といったお馴染みの編成に、このライブでは、南インド古典音楽リズム楽器である「Murchang/Morchang(ムルチャング/口琴)」も楽しめます。
 いずれもライブ会場の音響設備の質もあってか、音質が高いのも嬉しいところでしょう。

アルバムと作品

 このアルバムは、スリスワミジのいくつかの療法音楽のスタイル(テーマ)のひとつである「Raga Sagara」すなわち、「ラーガの大洋」に身も心も委ね、その力と霊性を享受する至福の時間がたっぷり納められています。

 とりわけ「Raga Sagara」の主要曲である二曲目は、52分半もの長い演奏です。しかも同曲は、三つのラーガ旋法をメドレーで繋いでいます。

楽曲と音楽

 一曲目の「Kesari Nandana」のRaga旋法は「Raga:Hamsa-Nada 」、「Hamsa」は、芸術と学問の神「Saraswati女神」の乗り物「白鳥」のことで、Nadaは、狭義には「音」。「聖白鳥の調べ」といった名前のラーガ(旋法)です。
 前奏曲「Alapana(アーラーパナ/前奏即興曲)」の後、パーカッション陣が加わり、Tala(リズムサイクル)Adi-Talamを用いたところからが楽曲です。

 ここでは、南インド古典音楽の基本的な形、すなわち主題「Pallavi(パッラヴィ)」副主題「Anu-Pallavi(アヌ・パッラヴィ)」第二主題「Charanam(チャラナム)」からなっており、スリスワミジ作の多くのBhajan(ヒンドゥー讃歌)同様に、展開部では、掛け合いの妙技も含む豪華な即興演奏が繰り広げられます。

 「Raga:Hamsa-Nada 」は、第60番Mela(※)の「Raga:Nitimati」のJanya(子)ラーガ(旋法)で、芸系によって幾つか構造が異なりますが、スリスワミジは、「ドレミ」で言うと「ファ#を用い、ミとラを割愛する五音音階」を起用しています。
 
 二曲目のアルバム・タイトル曲「Swaravali」が、療法音楽「Raga Sagara」の真骨頂で、51:25もの長さで収録されています。
 「Swaravali」は、南インド古典音楽の非常に基本的な「音の動き」を厳格に展開して行く手法で、極めて古い様式です。

 用いるラーガ(旋法)は、「Raga:Naga-Swara-Vali」「Raga:Dharmavati」「Raga:Suddha-Simantini」が、短い静寂を挟んで、メドレー的に展開します。
 
 第一部は、たっぷりと「Raga:Naga-Swara-Vali」の前奏曲「Alapana(アーラーパナ)」が繰り広げられた後、ほんの一瞬の静寂の後、05:55辺りから、太鼓陣が加わって、同ラーガ(旋法)による、スリスワミジ作の「Bhajan(ヒンドゥー讃歌)」の主題を基にした即興演奏に転換します。
 
 「Raga:Naga-Swara-Vali」は、「ドレミ」で言うと、長音階から「レとシを割愛した五音音階(ドミファソラド)」で、Mela(※)は、第28番の「Raga:Hari-Kambhoji」です。同じ有名な「五音音階」の「Raga:Hamsadwani(ドレミソシド)29番Melaに属する」と「Raga:Mohanam(ドレミソラド)28番Mela」のどちらでもない、独特な雰囲気を持っています。

 拍子(リズムサイクル)は七拍子の「Misra-Chapu」です。分割は「3+2+2」で、メトロノーム的に言うと「1分間に120」位の早いテンポです。
  旋律が終わった後のパーカッション陣の「終始句(Kolbey)」でメドレーの一曲目が10:19辺りで終わり、少しの静寂があって二つ目のラーガ(旋法)に進みます。

 二つ目のラーガ(旋法)「Raga:Dharmavati」は、全く雰囲気が異なります。
 長いAlapana(前奏即興曲)の後、スリスワミジのシンセと「Bansri」の掛け合いの後、29:37頃から主題が弾かれ、パカッション陣が加わります。

 「Raga:Dharmavati」は、第59番のMelaの「Janak(親)ラーガ(旋法)」で、「ドレミ」で言うと「ミ♭、ファ#」の「七音音階」です。
 「Talam」は、やや跳ねる感じを強調した「Adi-Talam(8拍子)」です。

 「Raga:Dharmavati」は、ややテンポを上げて盛り上がり、34:25辺りで終わります。

 三つめのラーガ(旋法)「Raga:Shuddha-Simantini」は、北インドの非常に有名なラーガ(旋法)「Raga:Bhairavi」から「ラ♭」を割愛したような「六音音階」なので、物悲しさと美しさを感じさせます。

  「Alapana(前奏即興曲)」の後、43:52辺りから主題とパーカッションが始まります。同じ「Adi-Talam(8拍子)」ですが、跳ねる感じはなく、古典音楽的なフラットな感じで、北インド古典音楽の「Tintal(16拍子)」の雰囲気が濃厚です。
 曲は、サポートミュージシャンたちの派手な掛け合い(仕込み)の後、フェードアウトしていますので、おそらく生では、55分は優に超えていたのでしょう。

 三曲目の「Tender Touch」のラーガ(旋法)「Raga:Bhanu-Kanti」は、
第25番Mela(※)のJanya(子)ラーガ(旋法)で、「ドレミ」で言うと「ラ♭シ♭♭でミを割愛した六音音階」です。「シ♭♭は、ラ♮」とほぼ同じ(※2)なので、「ソラ♭ラ♮」と半音が三つならぶところが個性的です。音階の前半「ドレファソ」の牧歌的な雰囲気と、後半の「ソラ♭ラ♮ド」の不思議さのセット感覚がクセになりそうな面白いラーガ(旋法)だと思います。

(※) Mela(メーラ)は、正式には「Melakarta」と言い、南インドのほぼ全部のラーガを72の「親ラーガ:Janak-Raga」に分類したもので、少ないものでは「子ラーガ:Janya-Raga」がひとつふたつしかないが、多いものでは、数十、百幾つもある。
(※2) 旧来は微分音で「ラ♮とシ♭♭は音程が異なりましたが、近現代ではほぼ同じようです。

若林忠宏(アーユルヴェーダ音楽療法士)

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