シェア・ユア・フード

シェア・ユア・フード

火曜日は、分かち合いと断食の日!?

スリ・スワミジが行っている社会活動はさまざまですが、中でも「シェア・ユア・フード」は、個人の健康・精神的探求・社会的な食料問題へのアプローチが一つになっているというユニークさが目を引きます。世界3大叙事詩に数えられることもある『ラーマーヤナ』に登場する猿の英雄神ハヌマーンですが、インドでは、火曜日をハヌマーンを礼拝する日としているそうです。スリ・スワミジもまた火曜日の生まれですが、この火曜日を記念して毎週行われているのが、「シェア・ユア・フード」のキャンペーンです。

参加方法はいたって簡単です。毎週火曜日に1食の断食をして、その断食した分の食べ物を飢えている人の口に届ける、これだけです。1年に52回ある火曜日にやり続けるとかなりの量の食料になります。1週間に1食を抜くのはだんだんと慣れていき、そのうち当たり前になってくるそうです。その第1の効果は、自身の健康に出てきます。東洋医学では健康法として意識的に取り入れられることもある断食ですが、手軽なものから本格的なものまでさまざまです。ゆるい断食が健康によい効果をもたらすことがよく知られています。

第2に、これは自己統御という精神的探求でもあります。もっとも一般的なヨガとして知られるアシュタンガヨガは、8つの段階を持っています。ヨガの最初の2段階は、呼吸法や瞑想、ヨガのポーズではなく、ヤマ・ニヤマと呼ばれる社会倫理的な生活規範となっています。日常生活で行うべきこと、行うべきでないことが規定されていますが、この中にサントーシャ(満足)、タパス(苦行・自制)という項目があります。普段の生活で自身にあるエネルギーを必要なものに向けるために統御することが精神的修養の第一歩で、その後に続く段階の基礎になるというわけです。

そして最後にこのシェア・ユア・フードがムーブメントとなることは、世界の食料問題に寄与することになります。今世界では7億9500万人、9人に1人が飢えています。食料生産は増え、膨大な量の食糧が廃棄されていますが、持続可能な広がり方ではありません。しかしシェア・ユア・フードで不必要な過食を節度ある食べ方に変え、それが飢えている人に行きわたれば、現在も、そして将来も誰も飢えることのない世界を作ることが完全に可能です。今、食料は不足していません。不足しているのは、世界の人々を一つの家族のように考え、食べ物を分かちあうという意思なのです。

スリ・スワミジのFBページ「SGS Share Your Food」には、10万を超える「いいね」が寄せられ大きなキャンペーンとなっています。頻繁に食べ物を分かち合っている写真記事がアップされ、キャンペーンをシェアできるようになっています。

アンナダナ (食物の分かち合い) をしている自身の写真と共に、受益者と寄付者の名、地名を明記してsgsshareyourfood@gmail.com(@を小文字の@に変えてください) 宛てに送付すれば、その写真は選抜され、フェイスブックページ 「sgs share your food」に掲載されます。

また、インド、マイソールのダッタピータムを支払地とし、“DGBS Trust-Mysore” を受取人とした郵便為替、小切手、送金小切手を「シェアユアフード」への寄付と明記して送付することもできます。これらの寄付は、スリ・ダッタ・ヴェンカテーシュワラ寺院で満月の日に有益に活用されることになります。

■振込む場合の振込口座
Name of bank account: Sri Jayalakshmi Mata Nitya Annadana Trust ( R )
Account Number: 2849101000018
Bank Name:Canara Bank
Bank Address: Datta Nagar branch, Nanjangud Road, Datta nagar, Mysore city, Pinched:570025, INDIA
SWIFT CODE: CNRBINBBWXM

(2016年2月20日更新)

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